iPhone独占の中古スマホ市場、Androidは今後伸びる?販売店調査で「Pixel」急上昇、認定制度が影響


iPhone独占の中古スマホ市場、Androidは今後伸びる?販売店調査で「Pixel」急上昇、認定制度が影響

伊藤忠グループの中古スマホ販売・買取サービス「にこスマ」は2024年度(2024年4月1日~2025年3月31日)の中古スマホに関する販売数・買取数ランキングを発表。いずれの結果もiPhone勢の圧倒的な強さが目立つ一方で、Androidスマホにも一部変化が見られた。

総合ランキングでは販売数1位が「iPhone SE(第2世代)」、買取数は「iPhone 8(64GB)」てはり前年に続いてトップを維持。両ランキングともに上位10位のほぼ全部がiPhoneという結果になった。

販売数トップ10機種のうち、9機種がiPhoneで占められるなか、唯一ランクインしたAndroidスマホが「AQUOS sense3(64GB)」だった。販売価格は平均8,482円と1万円を下回り、取引数は前年度比で約17倍にまで増加している。担当者は「1万円未満で購入できる安さと、防水やおサイフケータイといった充実した機能が人気の要因と考えられます」と分析する。

Android端末に焦点を当てたランキングでは、販売・買取ともに激しい順位変動が見られ、販売数1位は「AQUOS sense3(64GB)」、2位には「Xperia Ace II(64GB)」、3位には「Xperia Ace III(64GB)」、4位には「Google Pixel 6a(128GB)」が続いた。

なかでも、Google Pixel 6a(128GB)は急浮上しているといい、前年度115位から販売数で4位に、買取数では1位にランクインしており、特に中古市場での存在感が急速に増している。

これはGoogleが「認定再生品」いわゆるリファービッシュ品の認定制度を2024年11月に日本で開始し、はじめてにこスマが対応事業者になったことが追い風となった。

Google 認定再生品とは、Googleが認定した正規のサービスプロバイダによって整備され、厳しい品質検査をクリアしたPixel端末のことを指し、外観は新品同様のパーツに修理され、メーカー純正の新品バッテリーに交換済であることが特徴となっている。

iPhoneは以前からこうしたリファービッシュ品がブランド力の高さやアップデート対応による端末寿命の長さといった要因もあり、人気を博している。その点でAndroidが追随する難しさはあるが、ことPixelシリーズにおいては6aに加え、7aも上位に入っており、今後も成長が見込まれるという。

著者 編集部 IT/デジタル担当
ほんの少し視点を変えてみるとテクノロジーはもっと面白くなる。そんな考えのもと、最新のIT、ガジェットに関するホットな話題や、エンタメを楽しむならコレ!といった耳寄り情報も提供しています。