クールジャパン戦略担当大臣、アニメーター体験で「とても難しい」技能への理解示す

一般社団法人日本アニメフィルム文化連盟(NAFCA)はクールジャパン戦略担当を務める城内実内閣府特命担当大臣の執務室において、アニメーター体験会を実施し、その模様を公表。大臣自らが制作工程の一部を体験した。
城内大臣はこれまでも、NAFCAが実施したアニメーター向けのアンケート調査やスキル検定に関する報告を通じて、業界の課題について理解を深めてきたという。今回は大臣執務室にトレス台を持ち込み、同団体が制作したオリジナルキャラクター「影マル」の原画を用いてトレスと呼ばれる作業を体験した。
トレス体験を終えた城内大臣は、「なぞるだけに見えますが、とても難しい技術であることを実感しました」「実際に絵を描く体験を通して、練習して線にニュアンスを乗せていく必要があることがよくわかりました。難しいですね」「相当練習しないとできないですね。ピアノやヴァイオリン等の技術、スポーツの訓練にも通じるものを感じました」と述べ、技能に対する理解を示した。
本体験会には同協会代表理事で『コードギアス 奪還のロゼ』『機動戦士ガンダムUC』などで動画検査を担当した福井智子氏が指導担当者として参加した。
NAFCAでは政策提言や業界関係機関との連携、ロビー活動を継続して実施すると同時に、2024年11月には「原画トレス」や「中割り」の技能を測る「アニメータースキル検定」を創設した。第2回は2025年6月21日に実施予定としている。現在、検定の受検申込みを受け付けている。