神社も“推し活”と融合…地元の愛称から新たな御守「推し守」が誕生 チケット当選、活躍など願う


神社も“推し活”と融合…地元の愛称から新たな御守「推し守」が誕生 チケット当選、活躍など願う

長崎県諫早市の諫早神社(四面宮)では現代の「推し文化」と日本の伝統文化を融合させた新たな御守「推し守(おしまもり)」を制作し、4月より授与を開始している。

同神社は「地域と共に栄える神社」「人が集う神社」「日本の伝統文化を発信する神社」を掲げているといい、今回の取り組みもその一環として行われた。「推し守」は、“推し活”を楽しむ人々に向けて、推しとの縁を深め、幸福を招くことを願って奉製されたものだという。

製作した経緯として、神社側はかつて「四面宮」と称されていた時代に地域住民の間で愛称として親しまれていた「お四面さん(おしめんさん)」が、昨今アイドルなどを応援する文化として定着している「推しメン」という言葉と親和性があることを挙げており、「推し守」として新たな形でご加護を届けるとしている。

「推し守」は特殊なホログラム箔を用いて光輝く仕様となっており、日本伝統の魔除け文様「猪目(いのめ)」が御守中央に配置されている。ハート型の形状を持ち、八つの連なった猪目が無限のご縁を象徴するといい、これらのハートが四方向に配置されることで「四つ葉のクローバー」をかたどるデザインに。

「幸運の象徴」としての意味が重ねられているという。「このデザインによって、チケット当選、推しの活躍など、推しにまつわる“良き知らせ”が舞い込むよう、願いが込められています」

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紐部分には三粒の透明ビーズが付属しており、それぞれ「推し」「自分」「コミュニティ」を象徴している。神社側は、「推しの存在、自分自身の心、共感し支え合う仲間との繋がりによって、推し活はより深く、広がる」とし、この“三位一体”の想いが御守に託されているとしている。

「推し守」は、御守本体が4cm四方、台紙が8cm四方で、初穂料は1,500円。長崎県諫早市宇都町の授与所やオンライン授与所で授与されている。同神社では、人気声優による音声で内容が読み上げられる「言霊みくじ」などほ授与品も展開しており、今回の「推し守」を皮切りに“おしめんさん”ならではの提案をしていくと意気込む。

著者 編集部 経済・社会担当
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