アジア圏で「ちいかわ」人気が急騰…越境EC売上で2位に上昇 欧州では「フリーレン」も注目


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越境EC(海外から日本への購買)事業を手がけるBEENOSは12日、海外ユーザーによる日本アニメグッズの越境ECでの消費動向を分析した「BEENOS 越境EC×アニメ ヒットランキング2024」を発表した。

ランキングの結果、2024年に日本でテレビ放送されたアニメ作品の関連商品では、海外ユーザーからの購入件数が最も多かったのは「ONE PIECE」だった。今回の注目ポイントとして、特に東アジア圏における「ちいかわ」の顕著な成長があるといい、ランキングでは総合2位。東アジアに絞ったランキングでは首位となった。

また、各エリアにおいて「僕のヒーローアカデミア」「鬼滅の刃」「ブルーロック」といった作品がランクインするなど、日本発のコンテンツが世界的に支持されている状況がうかがえる。欧米圏では、2024年3月に最終回を迎えた「葬送のフリーレン」がトップ10に入るなど、地域ごとに異なる傾向が見受けられる。

1958年以降にテレビ放送された作品を対象としたランキングでは、長期シリーズ作品が強さを見せる結果に。2010年代以降の作品では「ちいかわ」「呪術廻戦」「ハイキュー!!」の3作品がランクインしている。

また、同ランキングは、越境ECにおけるアニメカテゴリの購入件数が前年の25%から29%に増加したことも紹介しており、東南アジアや中南米での需要拡大が顕著であることも示している。これに加え、2024年に第一期が放送されたアニメ作品においては「ブルーアーカイブ The Animation」が最も支持され、続く「怪獣8号」や「WIND BREAKER」も各エリアで上位にランクインした。

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※対象期間は2024年1月1日から12月31日まで。同社グループが運営する越境EC購入支援サービス「Buyee」における購買データをもとに集計。

著者 編集部 経済・社会担当
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