中華系メーカー、太陽光×AIを活用したスマホ充電技術を発表 非常用の電力など応用可能か

中国のデバイスメーカー・Transsionが展開する新興国向けのInfinixブランドは2日、スペイン・バルセロナにて開催されている見本市「MWC 2025」に出展。新製品展示に加え、周囲の光を利用してバッテリー寿命を延長するコンセプト技術「SolarEnergy-Reserving Technology(太陽光エネルギー貯蔵技術)」を発表した。
この技術はサステナビリティと効率性に着目した新たなコンセプトとして、ペロブスカイト太陽光発電技術とAIアルゴリズムを組み合わせ、光エネルギーを活用した充電方法と紹介している。コンセプトではプロトタイプのスマートフォンとケースを制作。太陽光などの強い光源をケースに受けると、ケースからデバイス本体にリアルタイムに最大2Wで電力を送ることができるとのこと。
この技術の開発にあたり、光に向かって自然に方向づける向日性植物にインスピレーションを得たAIベースの「Sunflower(ひまわり)」ワイヤレス充電技術があるといい、3メートルの最適範囲内で効率的な電力受信を確保するという。
なお、infinixは先日にも、「三つ折りスマホ」のコンセプトモデルを発表した。こちらは既存他社が発表している横折り方式ではなく、一般的なスマートフォンを「縦」に3度折るタイプで、新たな視点での製品開発として注目を集めていた。