ニコ動、音声ビットレートを最大576kbpsに引き上げ 動画サイトの価値向上目指す

ドワンゴが運営する動画配信サービス「ニコニコ動画」において、投稿動画の音声ビットレートの上限を従来の192kbpsから最大576kbpsへと引き上げることが明らかになった。投稿受付は3月11日より開始し、4月中旬より順次視聴が可能となる。
「高音質データを視聴できるのはプレミアム会員のユーザのみ」
同社によると、「ニコニコ動画」に投稿された動画は、配信に適したデータへと変換するため、サーバー側でエンコード処理が行われている。従来、音声データは最大192kbpsのビットレートで生成されていたが、今回のアップデートにより最大576kbpsでの生成に対応。これにより、元データの高音質をより忠実に再現し、快適な視聴体験が可能になるという。
注意点としては、新ビットレートでの視聴はプレミアム会員限定となる点があるが、投稿自体はすべてのユーザーが可能とのこと。また、今回のアップデートにあわせ、3月11日から3月24日までの期間限定で、プレミアム会員向け機能「動画上書き修正機能」をすべての動画で利用できるようにする。本機能を活用することで、既存の動画に対し、コメントや再生数を引き継いだまま、新しい動画ファイルへの置き換えが可能となるという。
ドワンゴは、音楽やASMR、ゲーム実況など、さまざまなジャンルの動画において「より繊細な音声で楽しめるようになります」としており、ニコニコ動画の価値向上を図る。