「ニコニコ春画」がサービス終了、全画像が削除。「海外の法令等も鑑みた」動きと判明、直近には動画の大量削除も話題に
ニコニコ動画を運営するドワンゴは29日、関連サービスである「ニコニコ静画」内のイラストコーナー「ニコニコ春画」の提供を予告通り終了した。社会環境や国際情勢を踏まえての決定としている。
ニコニコ春画は2011年にサービスを開始して以来、その名の通りニコニコ静画のいちコーナーとして、過激な表現を含む作品の住み分けを図っていた。なと、今回のサービス終了ではすべてのコンテンツが削除され、投稿済みイラストは全て参照不可能になっている。すでに投稿ユーザーにはデータ保存を呼びかけていたほか、一部の有志ではコンテンツをバックアップする試みも散見された。
なお、29日の前日に配信された公式生放送番組「月刊ニコニコインフォ゙」では、今回のサービス終了の決定についての詳しい理由を公表。初回の発表時に伝えていた「社会環境や国際情勢を踏まえ現行形式での継続が困難」に加えて「海外の法令等も鑑みた総合的な取り組み」であったことを明かした。
【お知らせ/ニコニコ春画】
下記ポストでお知らせしておりましたとおり、1月29日(水)14:00をもちまして、「ニコニコ春画」サービスの提供を終了しました。
長らくご利用いただき誠にありがとうございました。https://t.co/B4OvOuncjr https://t.co/rvgmncYi4m— ニコニコ窓口担当 (@nico_nico_talk) January 29, 2025
「時代の移り変わりやデバイスの多様化にともない、ニコニコの継続的な運営とサービス提供のためには、日本国内の法令等だけではなく、昨今の社会環境や国際情勢、海外の法令等も鑑みた総合的な取り組みを行う必要性が生じています。」「そのなかで「ニコニコ春画」も検討を重ねてまいりましたが、現在の形での継続は難しいと判断し、このたび提供を終了することとなりした。」(配信内の発表)
ニコニコと表現関連をめぐっては今月中ごろ、一度に約5万本もの動画が削除されたことが明らかになった。これは昨年10月30日に発表した「規制範囲の見直し」の一環とされており、継続的なサービス提供には必要との判断をしていた。