ニコニコ、海外アクセスの制限強化 国外法令も鑑み一部の「性的搾取」描写など規制範囲も見直し
ドワンゴは9日、動画共有サービス「ニコニコ」において、海外からのアクセス制限の実施と、コンテンツ規制範囲の見直しを行うと発表した。10月30日より順次実施される。
背景には「日本国内の法令等だけではなく、昨今の社会環境や国際情勢、海外の法令等も鑑みた総合的な取り組みを行う必要性」があると説明。これにより、海外からのアクセスにおいてニコニコ動画、ニコニコ静画、ニコニコチャンネルなど主要サービスで利用制限が実施される。特にスマートフォンブラウザ版では、一部サービスが全面的に利用できなくなるという。
【重要/予告】
10月30日(水)より、ニコニコ規約およびニコニコ活動ガイドラインを一部改定します。
本改定は、ニコニコの継続的な運営とサービスの提供のために行うものです。
大事なお知らせとなりますので、詳細は下記記事をご確認ください。(1/2)https://t.co/CAQ0DYY0ur— ニコニコ公式 (@nico_nico_info) October 9, 2024
同時に国内法令等の遵守を前提としつつ、海外の法令等に違反する恐れがある描写・公序良俗に反する描写を含むコンテンツについても「規制範囲の見直しに取り組みます」との方針を表明した。規制見直しによる削除対象となる具体的な例は以下を挙げている。
・配信される国・地域社会の基準や法令上定義される、児童または児童を想起させる人物や動物を対象とした、虐待、性的搾取、性交に従事しているように見える、または関与しているように見えるコンテンツ
・過度な暴力表現や、自殺、自傷、テロリズムの助長、違法薬物や武器の製造、販売を目的としている、または関与しているように見えるコンテンツ
・その他、利用する国・地域によって法律、規則、規制に違反する可能性があるコンテンツ
これら対象物の利用制限措置は、改定日以降に投稿されたコンテンツだけでなく、改定日より前に投稿されたものも含む。ただし、削除対象となった場合のペナルティなどは行わないとしている。
同社はユーザーに対し法令遵守の重要性を説明しつつも「ニコニコの継続的な運営とサービス提供のために必要な取り組みは行いつつも、自主的な規制はできる限り最小限にとどめていきたい方針に変わりはございません」と強調した。
■日本国外での閲覧規制対象(ニコニコ動画)
【PC版】
・一部のユーザー動画/チャンネル動画の視聴/表示ができなくなります。
・一部機能の閲覧/表示ができなくなります。
・動画TOP画面/ランキングページのジャンル選択で、一部ジャンルが選択できなくなります。
※動画の投稿はご利用いただけますが、ジャンル設定で一部ジャンルが選択できなくなります
【スマートフォンブラウザ版】
すべてのサービスがご利用いただけなくなります。
※ニコニコ動画アプリは利用可能