キャリアの“乗り換え先”意向は「楽天モバイル」首位…検討理由は「高額」が圧倒的多数

モバイル分野の市場調査を行うMMD研究所は7日、通信サービス(キャリア)の乗り換えに関する調査結果を発表した。18歳から69歳の男女4万人のうち、スマートフォンを契約している3万6,836人を対象に実施されたもので、全体の27.1%が「他の通信サービスへの乗り換えを検討している」と回答した。「解約を検討している」は3.7%、「検討していない」は69.3%だった。
通信サービス別では、SoftBankユーザー(n=3,727)が最も乗り換え意向が高く「32.7%」、楽天モバイルユーザー(n=3,481)が最も低く「22.0%」という結果になった。年代別では、20代(n=5,658)が「34.5%」と最も高く、60代(n=7,201)は「22.1%」と低い傾向が見られた。
乗り換え時期の決定状況、最も多いのは「2025年7月以降」
乗り換えを検討していると回答した9,974人のうち、具体的な時期を決めている人は30.0%にとどまった。時期を決めている2,990人の回答では、「2025年7月以降」が「37.5%」と最も多く、次いで「2025年4月中」が「14.9%」、「2025年5月中」が「14.3%」という結果だった。
乗り換え先の検討状況、最も多いのは「楽天モバイル」
そして具体的な乗り換え先を検討している6,190人を対象にした調査では、「楽天モバイル」が「23.8%」と最も多く、「Y!mobile」が「13.7%」、「UQ mobile」が「12.1%」と続いた。前回調査(2024年2月)との比較では、「楽天モバイル」が「1.3ポイント」増加し、「SoftBank」(+1.2ポイント)や「LINEMO」(+0.7ポイント)も増加傾向にある。
年代別に見ると、10代(n=210)は「MVNO」を選ぶ傾向が強く、20代(n=1,359)から60代(n=893)では「楽天モバイル」が最も多く選ばれていた。
乗り換えを検討する理由、「料金の高さ」が最多
乗り換えを検討する9,974人に理由を尋ねたところ(複数回答可)、「料金が高いから」が「27.6%」で次点を大きく離し最多となった。次いで「他社のサービス、特典を魅力的に感じるから」が「13.2%」、「自分が貯めているポイントとサービスを連動させたいから」が「10.3%」だった。
本調査は、2025年2月1日から6日までインターネットを通じて実施され、有効回答数は4万人だった。
■2025年2月通信サービスの乗り換え検討に関する調査(本レポート販売:350,000円+消費税35,000円)