昨年、価格が急落した中古スマホは?iPhone SEは新型発売で「下落加速」と推察、新品の価格高騰も後押し
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リファービッシュ品(整備済中古品)電子機器を国内外で取扱う専門サービスBack Market Japanは3日、2024年における中古スマートフォンの価格動向に関する調査結果を発表した。調査は日本、米国、欧州の各市場における販売データを基に実施された。
調査によると、2024年において最も価格下落が顕著だったのは「iPhone SE 第3世代」で、日本市場では1月から12月にかけて33.6%の価格下落を記録した。同製品の平均価格は年初の58,520円から年末には38,872円まで下落しており、買取価格においてもこれに連動するものとみられる。
日本市場では新品の価格上昇も影響
この動きについて、同社は「特に日本市場では、円安の影響を受けて新品スマートフォンの価格が上昇する中で、中古市場に対する需要が増加したことによる価格競争が値下げの一つの理由」と推測した。
一方で、アメリカとフランスでも価格下落は同程度確認されており、上記の要因がなくとも、iPhone SEや14の下落は「発売から2年以上経過し、多くのユーザーは2〜3年ごとに新機種へ移行する傾向が高く、新機種の発売に伴い旧モデルを手放す動きが活発化」することで起こっていると紹介。結果として中古市場での流通量が拡大し、市場への供給が増加したことで価格競争に繋がったと紹介している。
特にSEシリーズにおいては、小型サイズのスマートフォンが好まれるといった日本独自のトレンドがあり、引き続き多くの需要が見込るとしつつも、「2025年には第4世代の発売が予想されているため、さらなる価格下落が推測」と言及している。
※2024年1月の平均価格→最大下落時の平均価格
- 1位:iPhone SE 第3世代 58,520円→38,872円(33.6%減)
- 2位:iPad 10.2 45,299円→35,475円(21.7%減)
- 3位:iPhone 13 87,768円→70,744円(19.4%減)
- 4位:iPad 10.9 85,436円→68,964円(19.3%減)
- 5位:iPhone 14 105,467円→87,029円(17.5%減)
タブレット市場では「iPad 10.2インチ」が日本市場において21.7%の価格下落を記録。45,299円から35,475円まで価格が低下した。これは2023年に新モデルの発売がなかった反動で、2024年に入り新製品への買い替え需要が増加。その結果、中古市場への供給が拡大し、価格の下落につながったとされる。特に日本市場では、Apple Intelligenceを搭載した新型iPad miniの発表があった10月前後で約4%の価格下落が観察された。