ソニー、Blu-rayなど光ディスクの生産終了を発表 需要減少に押され各社撤退相次ぐ
ソニーは23日、2025年2月をもって、ブルーレイディスク(BD)メディア、録音用ミニディスク(MD)、記録用MDデータ、ミニDVカセットの全モデルの生産を終了すると発表した。光ディスクメディアを製造するグループ会社・ソニーストレージメディアソリューションズと販売会社・ソニーマーケティングの連名で公表されている。
ソニーは業界に先駆けて青紫色半導体レーザーの光ディスクメディアへの応用を実証し、Blu-ray Disc規格の策定に関わっていた。2003年には民生用Blu-ray Discを商品化し、以来レコーダーなどの再生機器とその記録メディアを展開してきた。
しかし、近年の動画配信サービスの普及や大容量記録媒体の増加などを背景に、ブルーレイディスクなどの需要は減少。競合だったパナソニックも2023年2月に録画用ディスクの全品番の生産を終了。ソニーも追う形で昨年7月、録画用ブルーレイディスクを含む「記録型光ディスクメディア」の開発および生産を段階的に終了することを公表した。
ソニーは生産終了に際し、「これまで多くのお客様にご愛用いただきましたこと、厚く御礼申し上げます」とコメントしつつ、後継機種は予定していないことを明かした。