任天堂株、新ハード「Switch 2」発表受け一時7%台の大幅下落 短期的な材料出尽くしとの見方


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任天堂株式会社が16日夜に新型ハード「Nintendo Switch 2」を正式発表したことを受け、昨日1月17日(金)の株式市場では大きな値動きがあった。同社株価は6日ぶりに反落。終値ベースで9,181円と4.26%下げ、一時は8,898円まで下落した。

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任天堂株は直近まで後継機への期待感から上昇を続けており、本発表ではティザー映像を通じてSwitch 2の外観などが一部解禁されたものの、価格や発売時期、性能などは4月2日実施の配信にて公表されることが明らかに。これを受けて、短期的な材料出尽くしとの見方が強まり、「噂で買って事実で売る」動きが影響したものとされている。

また、製品自体においても、現行ハードに類似した筐体であることからサプライズ感に乏しいとの意見も寄せられているが、当該製品をかねてより「後継機」と称していたこと、第三者による不確定なリークが多発していたことから、インパクトの少なさは市場は織り込み済みだったものとみられる。

発売時期に関しても、一部では決算期を加味して年度内に発売するのではとの見方もあったが、プレスリリースにおいては「本年内」と記されており、同日に実施が決定していた世界的な先行体験会のスケジュールを加味すると、夏季〜来年下半期の展開も想定される。そうしたタイミングからも目先の利益確定売りを誘発したと指摘されている。

後継機となる新ハードでは、現行機から大画面化が図られできることがティザー映像から新たに判明したほか、すでに発表されていたとおり、現行機との後方互換性が担保されているため、ローンチ時に「遊べるゲームがない」とはなりにくい仕組みとなっている。一方、現状未発表である性能面での向上や価格次第ではうまく買い替え喚起につながるかが焦点にもなりそうだ。

著者 編集部 経済・社会担当
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