楽天モバイル、関東地方の5Gエリアが2.1倍へ急拡大 今度は九州でも“つながりやすく”なる見通し
楽天モバイルは27日、関東地方における5G(Sub6)エリアが2024年1月比で2.1倍に拡大したと発表した。これは当初の計画である最大1.6倍を大きく超える数値となり、予定よりも前倒しで完了したという。
楽天モバイルでは通信品質向上の取り組みとして、通信基地局の増設を行っているほか、共用帯域における干渉調整条件緩和に伴い、既存の5G基地局の電波送信出力引き上げることで電波の届く範囲の拡大を実現したという。
同社は「Open RAN」とよばれる完全仮想化クラウドのモバイルネットワークの構築を特長としており、稼働する基地局のソフトウェアを迅速にアップグレードできることが、大きく貢献していると説明する。
関東地方と同様の施策を東海地方や近畿地方においても拡大しているほか、2025年1月からは、九州や沖縄地方でも施策を拡大する。2024年9月末時点で全国都道府県に17,494局の5G屋外基地局を展開しており、全国区での5G接続におけるトラヒック向上に取り組んでいるとアピールした。
なお、楽天モバイルの4G帯の動きとしては今年より新たにプラチナバンド(700MHz)帯の割当が行われ、同社として初めての商用化に至ったものの、対応エリアは依然としてごく一部に限られる。先日には回線契約数が800万回線を突破したことを明かしており、最後発事業者として地下鉄線内などでの利便性向上などが求められている。