iPhone 16は修理のしやすさが格段に向上、専門企業も高評価 日本国外では自己修理キットも販売中
アップルは、今年9月に発売した新型スマートフォン「iPhone 16」シリーズを自分で修理できるツール類の販売をアメリカなどで開始した。日本国内ではまだ提供されていないが、修理のしやすさが向上したとして評価されている。
アップルが新たに開始した自己修理サービスはiPhone 16の標準モデル、Plus、Pro、Pro Maxの全機種が対象となり、アメリカやEU諸国を中心とする一部地域にて専用のサイトで「Service Repair tool kit」として販売している。
これによりバックパネル、バッテリー、カメラ、上部スピーカー、カメラ、SIMトレイなど端末の大部分のパーツが修理できるようになるという。部品価格はモデルにより異なり、iPhone 16 Pro Maxの場合はバッテリー修理キットが119ドルなどとなっているほか、下取りのような制度も設けている。
アップルは2022年より同様の修理ツールキットを展開しているが、リペアサービスを運営する「iFixit」は分解調査による修理のしやすさ評価において、iPhone 16に10点満点中7点を付け、4点だったiPhone 15から大幅に加点した。
ただし、この修理プログラムは「修理の知識や経験を有する個人の技術者向け」とされており、全くの知識のない素人に向けて提供されているものではない。もっとも日本では提供されていないため、国内では公式によるリペアサービスや正規修理店での対応が推奨される。
同社は直近よりバッテリーやディスプレイの交換で非純正パーツの使用による機能制限を緩和する動きを見せているほか、バッテリー交換が「よりやりやすくなる」仕様変更を行っており、背景にはEUの新法に対応する狙いがあるとみられる。