メタプラネット、資本金を2474億円→1円に減資へ 純資産額そのものに変動なし


メタプラネット、資本金を2474億円→1円に減資へ 純資産額そのものに変動なし
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ビットコイントレジャリーのメタプラネット株式会社(東証スタンダード上場)は9日、資本金の額を247,462,785,827円から1円に減少すると発表した。

同社は債権者に向けた公告の中で、効力発生日を2025年12月25日、臨時株主総会の決議を12月22日に予定していることを明らかにした。

同社のIR・資本戦略ヘッドの奥野氏は今回の減資について「『資本金』を『その他資本剰余金』に振り替えるものであり、株主資本の内訳を変更する手続きであって、純資産額そのものに変動はありません。同様の手続きは、昨年末の臨時株主総会でも実施しており、資本金を1億円以下にすることで適用可能となる税制上の優遇措置を受けるため、これまで毎年実施しておいます。」と補足している。

メタプラネットは2024年4月にビットコイン保有を発表し、日本の上場企業として本格的にビットコインを保有資産として採用した、ビットコイントレジャリーとしてで注目を集めた。同社は自社の財務基盤を強化などを目的にビットコインを活用すると説明しており、現在は30,823BTCを保有。世界第4位のビットコイン保有企業として知られている。

メタプラネットは「555ミリオン計画」と呼ぶ成長戦略を発表し、2026年末までに10万ビットコイン、2027年末までに21万ビットコインの保有を目指すとしており、今回の大幅な減資は同社の財務戦略の一環とみられる。

著者 経済/社会担当
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