次期PlayStation 6は「数年後」に展開か ソニーとAMD、次世代ゲーム技術を公開


次期PlayStation 6は「数年後」に展開か ソニーとAMD、次世代ゲーム技術を公開
PlayStation 5 Pro / Image by Amanz

ソニーは日本時間の9日、PlayStation公式YouTubeチャンネルを通じて半導体大手・AMDとの協業に関する対談動画を公開。動画の中では「次世代コンソール」への最新技術の応用に言及しており、関心を集めている。

PS5のリードアーキテクトであるマーク・サーニー氏と、AMDの上級副社長兼コンピュータグラフィックス部門GMのジャック・フィン氏が出演。次世代コンソールについてほ具体的な詳細は明かされなかったものの、「数年後」との言及があった。

PlayStation 5の発売からまもなく5年が経過するなかで、ソニーの従来のサイクルから見れば、すでにライフサイクルの後半に差し掛かっており、次世代機の開発が進められていることは確実視されている。

現時点で正式なPS6の発表は一切ないものの、もしこのコンソールがPlayStation 6(仮称)であるとするならば、2027年〜2029年頃の展開が見込まれる。

ソニーとAMDが新たに3つの技術を発表

ソニーとAMDはゲームプレイにおけるグラフィックの強化を目的とした共同プロジェクトを過去数年間にわたり展開しており、その成果はすでに昨年発売の「PS5 Pro」に応用されていた。

今回発表された3つの技術はいずれもシステムやグラフィックスの向上に関する内容となっており、より高品質なゲーム体験を追求する取り組みとなっている。

一つ目はNeural Arraysで、FSRやPSSRといったアップスケーリング技術の強化を目指す。具体的にはこれまで個別でしか動いていなかったユニットを、単一のユニットとして協働させることで、機械学習処理などの効率が向上し、結果として画質向上などにつながるという。

二つ目はRadiance Coresで、レイトレーシング技術の向上を図る。AMDのグラフィックスカードに新たに搭載されるハードウェアにおいて、レイトレーシング処理専用に設計されている。これにより一部GPUのリソースが他の機能に割り当てられるため、レイトレーシングを有効にしたままでもパフォーマンスの低下を抑えられる可能性がある。

最後の三つ目は Universal Compressionで、メモリに向かうあらゆるデータを自動的に評価、圧縮して必要最小限なデータ転送にとどめるというもの。これまではテクスチャのみでの対応となっていたが、今後はより高効率かつ滑らかなグラフィックスに期待できるとのこと。

著者 テクノロジー/ゲーム担当
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