「負けヒロインが多すぎる!」聖地・豊橋でキャスト陣が振り返り&㊙トーク!理想?のデートプランも大発表【レポート】
去る10月19日(土)20日(日)の2日間、愛知県豊橋市で「ええじゃないか豊橋まつり」が開催された。豊橋の秋を彩る最大のお祭りとして親しまれるイベントでは、今年夏に放送されたTVアニメ『負けヒロインが多すぎる!』のスペシャルステージも行われた。
『負けヒロインが多すぎる!』とは雨森たきび著、イラストいみぎむるにより2021年より刊行されているライトノベルを原作としたアニメ作品。作中で主に描かれる高校とその周辺は豊橋市を舞台にしており、市の景観や特産品などを細部にわたって描写されている。(オフィシャルレポ+編集)
聖地でアニメを振り返り!アフレコマル秘トークも展開
イベントが催されたのはロマネスク様式を基調とした風格のある豊橋市公会堂にあるクラシカルな内装のホール。豊橋市長・浅井由崇さんの挨拶のあと、会場が暗転して始まった生の影アナウンス。注意事項などを読み上げていく温水和彦、八奈見杏菜、焼塩檸檬、小鞠知花…緊張しまくっている小鞠や、相変わらず何かを食べている八奈見など、ネタも盛り込まれていて、久々に4人のやり取りが繰り広げられた。
そして、OPテーマ「つよがるガール feat. もっさ(ネクライトーキー)」に合わせて、梅田修一朗さん(温水和彦役)、遠野ひかるさん(八奈見杏菜役)、若山詩音さん(焼塩檸檬役)、寺澤百花さん(小鞠知花役)がステージに登場。最初の挨拶で、遠野さんがさっそく「みなさん、こんにちはー! 浮気ですか?」と会場にマイクを向けると、一瞬戸惑ったあと「浮気だよっ!!」と返すオーディエンス。聖地・豊橋の瞬発力で、放送後も、まだまだマケイン熱をキープしている。
梅田さんは、『Blu-ray&DVD第1巻発売記念 買ってくじ引け!マケイン秋の大感謝祭』企画の特賞アイテム「COUNTRY」Tシャツを着用し、アニメで見せた“NTR”もしっかり強調。また、遠野さんと寺澤さんは、リボンが4つ付いている服を着ていて、どこか気になることはないかとアピールするも、全然それに気づかない梅田さんに「そういうとこだよ!」と、遠野さんがアニメさながらの強烈なひと言をお見舞いしていた。
アニメ放送後、4人が揃うイベントは初だとい、トークコーナーではアニメの振り返りが展開された。なかでも大きな話題となった「浮気だよ!」のシーン(第5話)については、アフレコ時にはこんなにピックアップされるとは思っていなかったそうで、特に話題には上がらなかったとのこと。遠野さんも「私としてはやってやった!という感じも特になく、これが当たり前の現場だった」と振り返った。
続いて若山さんは各ヒロインの恋に決着が付いたシーンが印象的だったと語り、梅田さんに小鞠のたどたどしい話し方について聞かれた寺澤さんは「あまり練習しすぎず、私も普段たどたどしくなったりするほうなので、そのリアルさを活かしていました」と答えた。
そして、公式からYouTubeにアップされていた第1話のアフレコNGシーンに話題が移ると、遠野さんが状況を説明をしたい!と語り始める。草介役の逢坂良太さんと掛け合いをしているとき、同じブース内に座っている甘夏古奈美役の上坂すみれさんが視界に入っていたそうで、「私は結構堪えていたんですけど、横で(笑いをこらえて)震えながら沈んでいく上坂さんが見えて、もうダメだと思ってセリフが言えなくなってしまったのを、早めに察した上坂さんが『ごめんなさい、ごめんなさい』と謝罪していたんです」と明かした。
また、第10話の月之木先輩の車内で流れていたBLのドラマCDのアフレコは、逢坂さん(勇樹[攻め]役)と島﨑信長(隼斗[受け]役)の2人だけで収録され、台本もほかのキャスト陣は見ていなかったそうで、どこかでフル尺で聞きたい、とも盛り上がった。
メインキャストがデートプランを考案!ドン引きされた梅田修一朗のプランとは…
裏話も飛び出したトークコーナーのあとは「大人のデートプラン選手権 in 豊橋」を実施。それぞれが考えてきた予算1万円のデートプランで、誰がいちばん良いプランなのかを争う対決企画なのだが、それぞれの個性が際立つ結果となった。
若山さんは、ランチ後すぐに精文館書店で漫画を大人買い(4000円分)するというプランで、重い荷物を持ったままデートするの?とツッコまれたほか、遠野さんは6話で登場した「双瀬の川渡り」で3時間過ごし、ラスト30分で本屋とまちなか図書館へ行き、最後に残った4000円くらいの残り全部をヤマサで使い切るという時間配分がグダグダのプランを提案。
そして寺澤さんは「豊橋市に在住の同棲3年目のカップル」という設定で大人のデートを考えたといい、アニメに出てきた場所も抑えつつ、ピクニックや映画に行くプランを提案。これにはツッコミもほぼなく、みんなから絶賛されていた。最後の梅田さんは、ドライブデートで、オフィシャルサイトにある「マケイン水道探索」に掲載されている水道水を巡る無料デートプランを提案。案の定、女性陣からドン引きされていた。
観客の拍手によって、結果優勝は寺澤さんに決定。賞品として「のんほいパーク年間パスポート」が贈られた。そして、インフォメーションコーナーを挟み、最後に4人から観客へ、メッセージが贈られ幕を下ろした。
「豊橋という大事な土地で、皆さんのお顔を見ながらワイワイできて楽しかったです。収録から放送を終えて、時間が経つごとに、僕としても特別な作品になっています。原作は続いているので、楽しんでいただきたいですし、放送後も皆さんに愛される作品になったらいいなと思っています」(梅田)
「皆様の前で初めてお話ししたのが先行上映会でしたけど、今日はさらにたくさんの方に来ていただけて、私たちとしても、とても嬉しいです。これは私の願いなんですけど、2期があればいいなぁと思っていますし、その夢が叶ったらいいなと思っています」(寺澤)
「4人で登壇する初めてのイベントでしたけど、配信や映像収録もないので、生々しい私たちの会話をお届けしてしまったなと思っています(笑)。いつもこんな感じの楽しい雰囲気で収録していて、同じ方向に向かって頑張っていたので、こうやってたくさんの方々に作品が届いていて、嬉しいなと思いました」(若山)
「アニメ放送開始から、作品に対する温かい言葉をいただいていましたが、こうして実際にマケインのお話を楽しそうに聞いてくださるのを見ると、アニメを楽しんでくれていたんだなと実感できて、とても幸せな気持ちでいっぱいです! アニメが始まる前に、豊橋に懐かしい気持ちが湧くような、青春を感じていただけるような作品になればいいなとお話していたんですけど、豊橋の方が、こんなに温かく迎え入れてくださるのをありがたく思っています。マケインと一緒に、豊橋も愛に包まれていけばいいなと思っていますので、皆さん美味しくちくわを食べましょう!(笑)」(遠野)