シャオミの「1.7万円スマホ」が凄い。試して分かった“意外と使える”ポイントと価格相応な理由【Redmi 14C】


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シャオミ・ジャパンは17日、新作エントリーモデル「Redmi 14C」を日本国内向けに発表しました。6.88インチの大画面を備えつつ価格は1.7万円〜という、エントリーモデルの中でも特に安価な部類に入る本機ですが、魅力などをミニレビューで紹介します。

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パッケージは派手だがデザインは◯

まずボディからチェックしてみると、今回試したカラー「スターリーブルー」は、見る角度によって光の反射が変わる見て美しいデザインになっています。プラスチック素材ではあるものの、無機質な安っぽさはさほど感じない印象です。その他ミッドナイトブラックはガラス製背面を採用しているほか、セージグリーンはマット仕上になるなど、カラバリによって質感が変わる仕様になっています。

ボディデザインはカメラを中心に広がる柄に
ボディデザインはカメラを中心に広がる柄に

また、背面中央には円形の大きなカメラモジュールを配置。同様のデザインは高性能カメラを備えたハイエンド中華スマホに良く見られるため、見栄えは良いのですが、実際に機能するのは4つの黒丸のうち半分のみ。残りは「50MP」をアピールする装飾とライトになっていいます。全体的には持った感じは特に分厚くなく、手になじむ仕上がりとなっていました。

ボタン類は側面に音量ボタン、指紋認証兼ねた電源ボタンがあります。指紋認証も特段遅くなく、タッチしたら秒もしないうちにロック解除されます。端子類は上部にヘッドホンジャック、下部にUSB-C。14Cの1つ前の国内モデルでは、micro-USBという論外仕様だったので、その点は大きなアップデートになりました。

ちなみに、安いながらも付属品は専用ケース、充電機、ケーブル、フィルム(貼り付け済)と豊富で、グーグルやアップルとは正反対。パッケージ(化粧箱)は真っ赤な背景とスペックを記した英語テキストがびっしり書かれておりかなり派手。

注記:アダプタには33Wと記載されていますが、正式は18Wです
注記:アダプタには33Wと記載されていますが、正式は18Wです

この価格のスマホは主に新興国向けに製造されていることが多く、異様に派手なパッケージはそれが影響しているのでしょう。タイやカンボジアあたりの街の電気屋にはこんな感じの機種がたくさん売られているのを見かけるので、その点特徴的かもしれません。

ディスプレイは「液晶」解像度も低く期待NG

ディスプレイは6.88インチを搭載し、大画面の部類です。そして、本機が価格相応な理由として挙げられるのはディスプレイに「LCD(液晶)」を採用している点、画面解像度が横720pxと高画質ではない点が挙げられます。

現在多くのスマートフォンでは有機ELを採用している場合が多いため、それらと比較するとコントラストや色の メリハリという点で明確な差を一瞬で感じます。特に黒の表現は物足りなく、暗いシーンの動画などでは、その違いが顕著に表れます。また、解像度は720px×1640pxとふるHDを下回るため、画質には期待してはいけません。

ベゼルはかなり太め
ベゼルはかなり太め

リフレッシュレートは最大120Hzに対応しており、アプリのスクロールやブラウジング時の動きは滑らか。輝度も特段暗すぎるわけでもなく、屋外での使用にも対応できる明るさを確保しています。ただ、縁(ベゼル)はかなり分厚く、安っぽさは否めません。

リフレッシュレートは120Hz
リフレッシュレートは120Hz

いくら1.7万とはいえ、まともに動作しない低性能であれば買う価値はありません。筆者も「どうせ大して使えないだろうな」と期待していたかったのですが、これが意外と使える印象です。

まったく使い物にならないわけじゃない、用途を限れば優れモノ

プロセッサにはMediaTek Helio G81-Ultraを搭載しており、SNS、ブラウジング動画視聴といった一般的な使用では特に不満を感じることはありません。しかし、複数の重いアプリを同時に動かしたり、写真編集アプリを使用したりすると、カクツキもたつきが出始めます。

Geekbenchベンチマークスコア
Geekbenchベンチマークスコア

そしてゲームに関しては、3Dゲームはおろか、比較的軽めのゲームでも快適とは言い切れず、やはり厳しいところではありました。そのため、本機は「動画視聴」「マンガリーダー」といった閲覧に特化した用途でのみと考えたほうが良く、事実シャオミ公式も動画視聴機にピッタリとアピールしています。

また、その動画視聴に関しては、大画面を活かしてYouTube、Netflix、Amazonプライム・ビデオといった動画配信サービスが視聴可能。また、microSDカードでのストレージ拡張に対応するなど、今となってはレアな機能も存在します。(Widevine CDMはL1です。)

バッテリーは5160mAhの大容量を搭載し、実際の使用でも十分な持続時間を実現。公称では最大22時間の動画再生が可能とされており、実際に使った感じですと1日の通常使用なら十分な容量がある印象です。充電は18Wと、一般的かやや遅い程度です。

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メインカメラは5000万画素の広角カメラを搭載しており、屋外の明るい場所での撮影では、SNSに投稿できるくらいの十分な品質の写真が撮影可能です。ただ、解像度が高いからといって高性能なわけではなく、暗所や夜景はやはり厳しい。望遠撮影や超広角撮影にも対応していないなど、割り切りが必要です。

その他の事項としてはおサイフケータイ非対応と電車ユーザーはご注意。Visaタッチ決済には対応しています。また、3.5mmイヤホンジャックも本体上部に搭載しているのは、今どきかなりのレアではないでしょうか。

以上のように、Redmi 14Cは明確な長所と短所を持っているなという印象でした。日本でもシェアの高いスマホメーカーが展開する1万円台スマホとしてはかなり面白い一台になっています。4GB/128GBモデルが17,980円、8GB/256GBモデルが23,980円(税込)。

とはいえ、これをメイン機に使いたいかと言われれば、やや厳しく「動画やニュースしか見ない」「社用携帯に」といった使用目的を絞れるケースでは、非常にコストパフォーマンスの高い選択肢となると感じました。
以下は、Redmi 14Cに関するFAQとレビュー情報をschema.orgの構造化データとして、スクリプトタグに出力したものです。

市井

著者 市井
オタク総研媒体統括 兼 合同会社サブカル通信社執行役社長。専門領域はアニメ、テクノロジー(ガジェット)、プログラミング、コンテンツビジネス。PRプランニングやIP調達なども担当しています。新作アニメ、海外スマホ、東南アジア好き。

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