120Wの急速充電×ライカ協業カメラ搭載で11万円切り「Xiaomi 14T Pro」は使い勝手の良い一台に
シャオミ・ジャパンは10日、都内で2024年下期の新製品発表会を開催し、同社の新型フラッグシップスマートフォン「Xiaomi 14T シリーズ」を発表した。14Tと上位機種の14T Proの2モデル展開で、MNOキャリアで先行販売、SIMフリーでは14T Proが約10万円での販売となる。
シャオミではここ数年、秋シーズンに日本市場向けにフラグシップモデル「T」シリーズを展開しており、昨年の13T/13T Proから1年ぶりの投入となる。今回の最大のアップデートはズバリ「ライカコラボ」。14T/14T Proでは、Tシリーズとして初めて老舗カメラブランド「ライカ」との共同開発によるカメラシステムを搭載、前モデル比で格段に魅力がアップしている。
ライカコラボで魅力アップ
実際に手に取って最初に目を引くのは、背面に配置されたトリプルカメラユニットと「LEICA」のマーク。上位機種である14Proにはイメージセンサに「Light Fusion 900」を搭載。センサーサイズは1/1.31インチと比較的大型で、明部から暗部まで豊かな階調表現を実現する。
ライカ共同開発により搭載されたSummiluxレンズも進化しているといい、暗所でも優れたディテールの描写力をアピール。ソフトウェア面でもアップデートを行っており、複数枚のRAW撮影を構成することで前モデル比最大6倍のダイナミックレンジ性能を引き出せるという。
また、ライカコラボスマホの何よりの特権として挙げられるのがウォーターマーク。何気ない写真でも赤いライカロゴが付いたフレームを加えることでなんとなく「それっぽい」いい写真になると、製品担当者も口にしている。
なお、日本市場で発売されたシャオミスマホとして、ライカコラボは2度目で、春季にはフラグシップ端末「14 Ultra」を発表していた。こちらはセンサーサイズが14Tよりもさらに大きい1インチを備えており、全体的なカメラ性能では及ばない。(価格も19万円と段違いにはなる。)
しかしながら、カメラ機能以外の実用面ではむしろ14 Ultraよりも勝ってる印象。14Proは209グラムと一般的な重量の筐体に5000mAhの大容量バッテリーを搭載。120Wの超急速充電にも対応しており、MNOキャリアで専売を行うソフトバンクでは専門ブランド「神ジューデン」の対象製品にもなっている。充電性能もより重要な指標になっているようだ。
処理チップセットにはMediaTek社製の「Dimensity 9300+」プロセッサの採用。発表会にはMediaTek社の代表も登壇し、近年特に注力しているというAI性能の向上をアピールしていた。また、AI関連機能ではGoogle社が近年推進する「かこって検索」に対応。ホームバーを長押し、指で調べたいエリアをなぞることで画像検索ができるほか、テキスト選択も可能になっている。
Xiaomi 14T Pro は11月下旬以降、Xiaomi 14T は12月中旬以降の発売を予定。価格は各キャリアでの発表待ちにはなるが、14T ProのみSIMフリー版が約10万円台での販売が決定している。