古参ファンには違和感だらけ? HD-2D版『ドラクエ1&2』新情報にSNS騒然「カンダタが仲間に?」「ちょっと複雑」

7月31日に配信された任天堂の新情報発表配信において、来たる10月の発売が控えるHD-2D版『ドラゴンクエストI&II』の新情報が解禁された。追加された数々の新要素がファンの期待を膨らませる一方で、“違和感”をもたらしている要素もあるようだ。
まずリメイクされる『ドラクエI』ではこれまでの「1対1」形式から「1対多数」の戦闘へと大きく変更された。勇者は相変わらずひとり旅だが、モンスターたちは堂々と徒党を組んで襲いかかってくる。これだけ見るとゲーム難易度がかなり高くなってしまいそうだが、新たに「とくぎ」が使用可能になる。
公開された技は「けもの突き」「かえん斬り」「うけながし」。まだ強力な技は伏せられているようだが、今後の展開に期待される。
そして『ドラクエI』でもっともファンがざわついた新要素が、カンダタの登場だ。『ドラクエIII』で初登場したはずの彼が、なぜか『ドラクエI』の世界に乱入。時系列的には“カンダタの子孫”という気もするが、いったいどんなストーリーで絡んでくるのか。こちらも「もしかして仲間になる?」といった期待の声も上がっている。
さらに『ドラクエII』では、新たなパーティメンバーとして「サマルトリアの王女」が正式に参戦。これまでの情報でも仲間になることは示唆されていたが、今回の発表でそれが確定した。習得する「とくぎ」のラインナップを見るかぎり、「遊び人」と「盗賊」のハイブリッドのようなテクニカルキャラになりそうだ。
そして『ドラクエII』の主人公、ローレシア王子にも「とくぎ」が追加された。これまでのシリーズでは「MP」という概念すら存在せず、ひたすら“素殴り”しかできなかった王子の新たな一面。さすがに「呪文」は覚えないようだが、「とくぎ」使用のためにMPを持つ仕様になり、この点にはファンから「絶妙な違和感」「なんでローレシア王子にMPが!?」「MP実装…おめでとう御座います…(ちょっと複雑)」といった愛あるツッコミが飛び交っている。
1&2のボリューム問題は解消か
そして『ドラクエI』『ドラクエII』に共通して言えるのが、ストーリーの圧倒的なボリューム増加。『ドラクエI』では、前述のカンダタや、新キャラ「まどろみの妖精」の登場により、彼らに関係するイベントが追加されることが予想される。
『ドラクエII』では、これまで個別ストーリーを持たなかった中ボス「バズズ」「アトラス」「ベリアル」に、それぞれ専用のストーリーが用意されることが明らかに。これにより、ゲーム全体の密度と没入感は格段に上がるはずだ。
懐かしさを感じつつも、新たな作品として楽しめるHD-2D版『ドラゴンクエストI&II』。古参が感じる“違和感”が、良い違和感に変わることを願いたい。
©ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SPIKE CHUNSOFT/SQUARE ENIX