小説アプリTellerにて小中学生の無断転載が話題=杜撰な運営体制が指摘
人気小説投稿アプリ『Teller(テラー)』にて小中学生による無断転載の横行及びそれらの対処が不十分であるという指摘が話題になっている。
小中学生による無断転載が横行
小中学生による無断転載の問題提起をしたのははせ(@cat_hasehase)さん。
Teller(テラー)とは主に小中学生が二次創作の小説を投稿することができるサービス。
投稿される作品の多くはR18作品が多く、それらの作品のサムネイル画像・アイコン画像に第三者のイラストが無断で使用されているという。
またメイン層は小中学生なので著作権法の不十分な理解や責任能力の無さからコメントなどによる指摘でも対処してくれないといった現状もある。
運営は問題を放置
これらの無断転載問題は一般に運営が厳正かつ迅速な対応するのが望ましいとされているが今回の問題ではそれらの著作権侵害を運営が放置しているのではないかという点も提起されている。
昨年から問題を放置との指摘
アプリのApp Store のレビューによるとこれらの無断転載の問題は1年前から指摘されており、運営側は「見かけ次第対応を行う」と返信しているものの実際に対応されたというケースはあまりないという。
またTellerの運営はそれらの2次創作作品のtiktokでの拡散を積極的に推奨しており、二次被害を助長しているのではとの指摘もある。
宣材写真にまで転載画像を利用
そして同アプリのApp StoreやGoogle Play Storeのページに掲載されている宣材写真(スクリーンショット画像)までそれらの無断転載画像を利用した二次創作作品が掲示されている。
権利者の煩雑な手続きが問題
これらの一連の問題に関して、著作権保有者による侵害に対する申立ての際に、煩雑な手続きを要するというのも問題ではないかという声がある。
基本的に著作権侵害は親告罪であるため権利保有者による申立でないと提訴されない場合が多く、運営側の対応もそれらに準拠したものと思われる。また権利者は紙面での手続きを必要とする点や無断転載の数があまりにも多く権利者が手に負えない点もある。
これらがガイドラインに違反している作品への対応が遅さに繋がっているのではないか。
運営「対応する」
これらの一連の問題対しアプリを運営している株式会社テラーノベルは公式サイト・Twitter にて以下の声明を公開した。
今後、真にクリエイターのみなさまが安心してご利用いただけるプラットフォームを実現するため、監視人員のさらなる増強やサイトパトロールの強化、権利侵害通報フローの簡素化、ウェブでの通報機能追加等を行ってまいります。公式サイトより
今後の具体的な日時等はまだ公表されていないがプラットフォーム内の権利侵害に厳正に対応するとともに今後の再発防止が望まれる。