ドメイン取得は原価販売のCloudflare Registrar一択。安さの秘訣とは
大手インターネット企業・Cloudflareが運営するドメインレジストラ「Cloudflare Registrar」が最もドメイン登録でおすすめできる理由と何故安く販売できるかを紹介する。
利点と料金比較
管理画面が見やすい
ドメインやNSの管理画面をCloudflare Registrarとそれ以外(日本企業)と比較すると一目瞭然。邪魔なポップアップや無駄なセールス・自動更新の催促ポップアップが全くない。
この時点で、ダッシュボードのUXには圧倒的な差があり多少料金が高くても使いたくなる利点の一つ。しかしタイトルに書いてあるとおり、もう一つの利点として「原価の卸値価格でドメインを販売している」点がある。
国内レジストラと料金比較
以下がCloudflare Registrarと他社レジストラ(お名前.com・Xserver Domain)の主要ドメインの通常料金表。(本記事後半に重要事項あり)
1年更新 | Cloudflare Registrar | お名前.com | Xserver Domain |
---|---|---|---|
.com | $8.57 | 1,287円 | 1,298円 |
.net | $9.95 | 1,507円 | 1,518円 |
.org | $10.11 | 1,507円 | 1,518円 |
.jp | (取扱なし) | 3,091円 | 3,102円 |
Cloudflare Registrarのドメイン価格はICANNの卸値価格で利益0円で販売しており、通常これより安くすることが不可能な究極の最安値である。
Cloudflare曰く「レジストラの役割は大した事ない」と考え、その他莫大なCDN・DNSネットワークを構築するCloudflareにとっては利益0でも問題ないとのこと。さすが超巨大インターネット企業といったところだ。
円安が打撃
しかし、ここ数ヶ月の急激な円安ドル高により、USドル価格で販売されるCloudflare Registrarの利点は以前ほど感じられなくなった。.comドメインを例に、昨年9月のドル円レートと比べると200円以上の実質的な値上がりで、お名前.comの価格(1,287円)とさほど変わらない。
- 執筆時…1,159.83円(135.34円/ドル)
- 昨年9月…949.13円(110.75円/ドル)
前述した「管理画面の見やすさ・使いやすさ」は天と地の差なのでCloudflare Registrarのほうが優秀なことには変わらない。その他、Cloudflareの既存サービス(DNSやCDN)を使っている場合は問答無用でCloudflare Registrar。
ただし、.jpドメインはCloudflare Registrarでは取扱が無いので国内レジストラを選ぶことになる。
「お名前.com1円取得→移管」が最安
ある程度インターネットに関する知識のある人なら「国内レジストラは登録初年度のドメイン価格が1円~」という点をご存知の場合が多いだろう。
お名前.comやXdomainで「.jp」「.net」「.com」が1円と圧倒的だ。
これまでの話を整理すると以下のことがわかる。
- 初年度のドメイン料金は国内レジストラが破壊的に安い
- 次年度以降はCloudflare Registrarが安い
つまり、結論として「初年度は国内レジストラ(お名前.com)・2年目以降はCloudflare Registrar移管」が最適解である。
Cloudflare Registrarへのドメイン移管手順は以前別記事にて紹介したのでチェックして欲しい。
Cloudflare Registrarドメイン取得手順
購入するより移管したほうが良いが、「ドメイン購入」が最近できるようになったので登録手順を軽く紹介する。
まずは公式サイトにアクセス。
https://www.cloudflare.com/ja-jp/products/registrar/
ドメインを選択
購入したいドメインを選択。前述した通り、ccTLDのラインナップは非常に少なく、.uk(イギリス)程度。JPドメインは登録不可なので注意しよう。
Whois公開代行して購入
購入者の情報を入力する。デフォルトでWhois情報公開代行設定してくれるため、自分の住所や電話番号が漏れることは無い。
支払い方法は、「クレジットカード(デビット対応)」と「PayPal」の2種類に対応しており、既にCloudflareに登録している場合は既存の支払情報で購入可能。
以上、Cloudflare Registrarが安い理由と使うべき理由を徹底解説した。
前述した通り、最初は国内レジストラ・次年度以降Cloudflare Registrarが最も安い組合せだが、頻繁にドメイン情報を操作する場合は管理画面のUXなども考慮して決めるとよいだろう。