全世界10%のウェブサイトが使えなくなる大規模障害が発生=Cloudflareとは何なのか?

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本日6月21日の午後3時ごろ、Cloudflare社のDNSサーバー障害が原因とする大規模障害が発生。DiscordやPixivなどの有名サービスが相次いてサービスの利用ができなくなりネットを騒然とさせた。
※現在はほとんどすべて復旧しています

全世界の10%のウェブサイトが利用不可に

障害が確認されたのは、アメリカの巨大インターネット企業「Cloudflare」社のDNSサービスを使っているサービス全般。
国内で人気のサービスも多く該当し、DiscordやPixiv・質問箱系サービス(Peing.netやマシュマロ)・VRChat・DeepL翻訳・原神・雀魂など利用不可になった。

Domain Name System(ドメイン・ネーム・システム、DNS)とは、インターネット上のホスト名や電子メールのアドレスに使われるドメイン名と、IPアドレスとの対応づけを管理するために使用されているシステム。(出典:Wikipedia)

その他にも、当ウェブサイトもCloudflare社のDNSサーバーを利用しているため同様の問題が発生。管理者が確認したところ、500 Internal Server Errorを返していた。

Cloudflareの大規模障害

16時10分頃にCloudfare社の迅速な対応でサービスが順次復旧。16時37分時点では管理画面を含むほとんど全てのサービスが復旧していた。

全世界の30%のサイトが使うCloudflareとは?

今回の大規模障害はCloudflare社の尽力で30分ほどで解決した。原因は主に「DNSサーバーの不具合」。ではCloudflareとはどのような企業なのか。

Cloudflareはアメリカに本社を置く巨大なインターネット関連企業。
全世界の30%のウェブサイトがCloudflare社のサービスを利用。CDNやメール送受信・DNS・SSL/TLSなど多くの機能を提供しており無料で使えるものも多い。

コンテンツデリバリネットワークcontent delivery networkCDN)とは、ウェブコンテンツをインターネット経由で配信するために最適化されたネットワークのこと。コンテンツ配信網とも呼ぶ。
(出典: Wikipedia)

今回障害が発生したのは「DNS」関係で、同社のDNSサーバーを利用するウェブサイトの数は全世界の10%を占める

つまり、今回の障害でおよそ10%以上のウェブサイトがつながらないor接続が遅いといった不具合が発生したことになる。以下サイトでCloudflare社の運営する各サービスステータスを確認できるので是非チェックしていただきたい。