国内スマホ、4−6月出荷状況は“シャオミ急成長”と“グーグル急減”顕著に…Android系は相次ぐ値上げで苦戦も指摘
IT調査会社IDCが発表した、2024年第2四半期(4〜6月)の国内のスマートフォン端末の出荷台数調査によれば、合計台数が前年同期比5.6%減の690万台だったことがわかった。
メーカー別シェアも公開されており、アップルが361万台(シェア52.4%)でトップ、次いで2位には74万台(同10.8%)のシャープ、3位は58万台(同8.5%)のGoogle、4位は49万台(同7.2%)のシャオミ、同じく49万台(同7.2%)のサムスンとなった。
特筆すべきは4位のシャオミの成長率で、対前年比464.4%増と大幅に伸ばした。その一方で、3位のGoogleは対前年比47.7%減、4位のサムスンは対前年比15.5%減と減少した。出荷シェアの推移はシャオミが第2四半期に多くの新製品投入を行うなど、リリーススパンに左右されることが多いが、対前年比での増減を見てみると各社の伸びしろなどが見えてくる。
Android系メーカーが一部を除き大幅に減少させている中で、アップルの対前年比大幅増との結果については、「国内ユーザーのiPhoneに対するロイヤリティの高さを示しています」と分析。シャオミの急伸については「ネットメディアやマスメディアへの露出も多く、スマートフォンだけでなく、家電の総合メーカーとしての認知度を高めています」と評価しつうも「Docomoの取り扱いベンダーではないため、この出荷数は一時的である可能性が高い」としている。
また、全体分析として第2四半期の全体出荷は700万台を割ったことについて、国内市場が縮小すると、シャープ等のローカルベンダーの苦戦が続く可能性があると指摘。今後はTop5の入れ替わりが頻繁に起こるだろうと推測している。