ソーラーで“最大45日間”バッテリー持続!Suica搭載の高性能スマートウォッチ「fēnix 8」ハンズオンレポート
ガーミン・ジャパン(以下、Garmin)は8月29日、フラッグシップとなるマルチスポーツGPSウォッチ「fēnix 8」を発表した。ここでは新製品ラインナップを実際に手にとって紹介する。
51mm、47mm、43mmの3サイズ展開で、43mmはAMOLED、51mmと47mmにはAMOLEDモデルのほか、ソーラー充電を搭載したDual Powerモデルをラインアップ。価格は、fēnix 8 Sapphire AMOLEDシリーズが178,000円~218,000円。
fēnix 8 Sapphire Dual Powerシリーズが178,000円~198,000円。AMOLEDモデルは8月29日発売、Dual Powerモデルは10月中旬に発売予定。このほか、機能を絞り価格を落とした「fēnix E」も9月中旬に発売予定だ。価格は138,000円。
「AMOLED」モデルは、スマートウォッチモードで約29日間のバッテリー持ちを実現(AMOLED 51mmモデルの場合)。「Dual Power」モデルは、Garminの新しい第3世代ソーラー充電技術のパワーサファイアガラスを搭載しており、既存モデルと比べて太陽光発電量が50%増加。スマートウォッチモードで約48日間のロングバッテリーを実現する(Dual Power 51mmモデルで、50,000ルクスの条件下の屋外にて1日あたり3時間の着用を含む終日着用を想定)。
新たにスピーカーとマイクを搭載しており、スマートフォンの音声アシスタントや音声メモ、Garminのウェアラブルで初めてデバイスを音声で操作できる「音声コマンド」に対応する。音声コマンドは、「RUNを開始して」「フラッシュライトをつけて」など、スマートフォンと接続することなくfēnix 8単体で利用できるもの。音声メモも同様に単体で利用できる。音声アシスタントに関しては、スマートフォンとの接続が必要だ。このほか、スマートフォンと接続して音声通話も行える。
構造面では、従来通り、アメリカ国防総省が定めるミリタリースペック(MIL-STD-810)に準拠したタフネス設計を採用。加えて、水深40mまでのダイビングに対応し、防水インダクティブボタン、センサーガードを備え、水中での操作も可能となっている。そのダイビング機能だが、ダイビングコンピュータの国際規格「EN13319」に準拠し、エントリー/エキジット地点記録、水温、水中コンパス、深度、浮上速度アラート、サーフェスインターバルなどをサポートする。
従来モデルから引き続き、国土地理院承認の日本詳細地形図を搭載しており、スマートフォンと接続しなくても高精度のGPS測位技術で正確な計測や記録に対応。また、約43,000のゴルフコースマップ、約2,000のスキーマップも搭載する。
ヘルスケア関連では、心拍数、呼吸数、歩数、消費カロリーなどベーシック機能だけでなく、体のエネルギー状態を数値化する独自の指標Body Battery、ストレススコア、睡眠スコア、フィットネス年齢に対応。フィットネスは関連、ランニング、サイクリング、筋トレ、ヨガ、水泳、ゴルフ、HIITなど100種類以上の内蔵スポーツアプリで、トレーニングをサポートする。Suicaも搭載しており、タッチ決済が可能だ。
このほか、ユーザー同士のコミュニケーション機能も進化しており、アクティビティルート、重要な位置情報、ワークアウトをリアルタイムで共有できる「Garmin シェア」に対応。ウォッチ上から友人や家族との双方向メッセージが可能な「Garmin Messenger APP」(スマートフォンとの接続が必要)を内蔵する。
(取材・文/山本 竜也)