マイクロソフト、コントロールパネルの「廃止予定」明言を取り下げか 移行は進めるも弱腰との指摘も
マイクロソフトが直近にWindows向けのサポートページを更新し、初期から使われていた中核機能「コントロールパネル」を廃止する意向であることがわかっていた。しかし、現在はその文言が変更となり、完全廃止の可能性は一転少なくなった。
この話題は掲示板や海外媒体などが発端となり話題になったもので、新しいサポートページには「コントロール パネルは、よりモダンで合理化されたエクスペリエンスを提供する設定アプリに取って代わられ、廃止される予定です」との記載がなされていた。
しかし、27日に当該ページを見てみると、「while the Control Panel still exists for compatibility reasons(コントロールパネルは互換性の理由からまだ存在しています)」との文言に変更になっており、前記文言は削除されていた。
マイクロソフトは2012年に発表したWindows 8から新たに「設定」との名前のアプリケーションを導入し、以来コントロールパネルからの機能移行を段階的に進めていた。十数年が経った今でも細々とした詳細設定はいまだコントロールパネルからの移行は果たしておらず「完全廃止されるかも」と期待を含む予想がなされていた。
Windows 11になって以降、プログラムのアンインストールが「設定」でもできるなど着々と機能移行を進めており、先日の完全廃止の旨は具体的な移行完了時期こそ一切言及していないものの「本腰を入れた」との受け止めるユーザーも多かった。
しかし、マイクロソフトの思惑以上に廃止に関する話題が大きくなりすぎたのか、それとも表現に誤りがあったのか、今回の取り下げがなされており、弱腰を見せた可能性も大きい。ヘルプページには「コントロールパネルはまだ存在していますが、可能な限り設定アプリを使用することをお勧めします」と伝えており、方針自体への変更はなさそうだ。