配信サイト「ミルダム」サービス終了へ 中国大手「闘魚」が運営、時給制度や“引き抜き”など話題に


配信サイト「ミルダム」サービス終了へ 中国大手「闘魚」が運営、時給制度や“引き抜き”など話題に

DouYu Japanは19日、自社の運営する生配信プラットフォーム「Mildom(ミルダム)」のサービス終了を告知。9月1日をもって提供を終了することを明らかにした。

ミルダムは2019年にサービスを開始した生配信プラットフォームで、中国最大級の配信サイト「闘魚(Douyu)」の運営会社が三井物産と共同で設立したDouYu Japanにより提供されている。

生配信プラットフォームとしては最後発でのスタートとなったが、ローンチ直後よりYouTube、Twitchで人気の配信者を呼び込む「引き抜き」など資金力を活かした動きが話題に。一時は人気YouTuberのHIKAKINも配信していたほか、当初は配信時間に応じて報酬を配分する「時給」のような制度も話題になった。

その後も、VTuberや配信者、プロゲーマーへの注目が集まり配信需要が高まったものの、プラットフォームとしての活況にはつながらず、一時は新機能が各法令に抵触する可能性があったり、任天堂等のゲームタイトルを配信できなくなるなど、問題も見受けられた。

そしてこの度、リリースから4年が経つ中で「皆様にご満足いただける品質でのサービスの提供が困難という結論に至りました」として、サービス終了を発表した。

終了時刻の9月1日午前0時00分までサービスは利用可能としているものの、これに先んじて今月26日にアカウントの新規登録を終了、各種課金もクローズする。

Yoshioka

著者 Yoshioka
オタク総研媒体統括 兼 株式会社オタクリエイト代表取締役。アニメ、テクノロジー(ガジェット)、コンテンツビジネス、システム開発などを取り扱っています。PRプランニングやIP調達、制作事業の統括も兼任。好きなものは新作アニメ、海外スマホ、東南アジア。