サウジ系企業と東映アニメの共同制作『アサティール2』日本地上波で放送へ アラブ世界の文化や昔話伝える


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サウジアラビア系企業・マンガプロダクションズと日本の東映アニメーションが共同制作した新作アニメ『アサティール2 未来の昔ばなし』が、2024年秋から日本の地上波テレビで放送されることが決定した。マンガプロダクションズが8月6日に発表した。

マンガプロダクションズとは、サウジアラビア皇太子が設立したMiSK財団の子会社であり、アラブ諸国を代表するアニメ・漫画・ゲームの制作・製作会社として、現在放送中の『グレンダイザーU』にも関与している。

『アサティール2 未来の昔ばなし』は、近未来のサウジアラビアを舞台に、海上都市「オクサゴン」に引っ越してきた少女マハとその家族の物語を描くアニメ作品として東映アニメーションが制作を担当。アラビア語で「昔ばなし」を意味する「アサティール」というタイトルの通り、作中では主人公たちがサウジアラビアの伝統的な昔話から学びを得る様子が描かれる。

本作は2020年に公開された前作『アサティール 未来の昔ばなし』の続編として展開予定で、前作は世界中で1億回以上の視聴を記録し、40以上の配信プラットフォームで放送された実績を持つという。

マンガプロダクションズのCEO、ブカーリ・イサム氏は本作について、「サウジアラビアやアラブ世界の文化や伝統、そして面白い昔ばなしを日本と世界の方々にご紹介することで、アラブ世界を少しでも知っていただけるきっかけになっていただければ幸いです」とコメント。一方の東映アニメーションも顧問・清水慎治氏が「文化、風習、生活が違うアラビアの民話を、日本人の我々がサウジアラビアの人たちとの合作という形でアニメーション製作することは、チャレンジでした!テレビ放送決定と聞き、大変嬉しく思っています!」と述べ、放送決定への喜びを語った。

©マンガプロダクションズ

市井

著者 市井
オタク総研 媒体統括。専門領域はアニメ、テクノロジー(ガジェット)、プログラミング、コンテンツビジネス