ソニーの海外アニメ配信サイト「クランチロール」会員数が1,500万人突破 漫画家起用したリブランディングも実施
ソニーグループが8月に発表した4-6月期決算の中で、グループ子会社が運営する北米圏向けアニメ配信サービス「Crunchyroll(クランチロール)」の有料会員数が1,500万人を突破したことが明らかになった。
クランチロールはソニーグループの子会社が運営するアニメ配信サービス。買収が完了した2021年当初は会員数が500万人だったが、「⻤滅の刃」の配信などが大きく貢献し、2023年3月末時点で1,070万人と倍近い成長を記録。この度、約1年強でさらに500万人増やしさらなる成長を見せた。
また、昨年10月からはアマゾンの配信サービス「プラムビデオ」内で提供しているチャンネル制度を活用した配信を新たに始めており、⽶国、英国、ブラジルインドなどで提供中。加えて、コマース展開として「Crunchyroll Store」を欧州34か国に拡⼤するなど、コンテンツ配信にとどまらない事業開発を行っている。
そして、クランチロールは直近に大規模なリブランディングを実施した。サービス名称こそ変更はないものの、リブランディングにあたり、日本の漫画・アニメ文化に根差した新たなデザインフォントとマンガビジュアルを制作した。
デザインフォントは、漫画やアニメ特有の「漫符」や「オノマトペ」など16種類の表現から着想を得た100種類以上の独自フォントで構成されているほか、マンガビジュアルでは、4つのストーリー原案をもとに4名の日本人漫画家(根田啓史氏、山科ティナ氏、小笠原智史氏、斎夏生氏)によるオリジナル作品を作成している。
今回のリブランディングにあたり、クランチロールは「漫画/アニメ文化を育んできた日本のクラフトを尊重したい」との想いを伝えており、国内のクリエイティブスタジオの協力で作成したと説明している。