タブレット市場、コロナ禍前水準での伸び記録 新型iPad発売や中国系メーカーが大幅躍進など活況


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調査機関のIDCが発表したところによると、2024年第2四半期(4月~6月)の世界タブレット出荷台数は前年同期比22.1%増の3,440万台に達し、2020年ごろのコロナ禍以降初の顕著な成長を遂げたことが明らかになった。

市場シェアの面では、アップルが首位を維持し、全体の35.8%を占める1230万台を出荷。同四半期にはiPad製品より「iPad Air」「iPad Pro」を発表しており、前年同期比18.2%の成長を記録している。

ついでシェア2位はサムスンとなり、690万台を出荷、前年同期比18.6%の成長を遂げた。特筆すべきは、ファーウェイが前年同期比40.3%、シャオミが94.7%と高い成長を見せており、それぞれ第4位、第5位と続く。後者のシャオミは国内で「Xiaomi Pad 6S」等のコストパフォマンスに富む製品を展開するなど、日本市場でも頭角を現している。

全体の出荷台数でみてみると、パンデミック期直前だった2019年の同期比でやや上回る数値となった。主要ベンダーによる製品刷新や買い替え需要、在庫補充などが要因とされている。

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本発表にあわせて、IDCの調査アナリストは「2024年第2四半期の結果は、市場がパンデミックの影響を脱したことを示唆している」と分析し、「製品の刷新サイクルと新興市場での成長が回復を後押しすると予想される」との短期的な見込みを示した。

出典: IDC Worldwide Quarterly Personal Computing Device Tracker

著者 編集部テクノロジー情報班
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