マイクロソフト、Xbox本体の伸び悩み続く ゲーム部門は大幅大幅成長、ソフトに注力の方針も


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マイクロソフト社は7月30日、自社の4-6月期決算(2024年第4四半期)を公表し、売上高・利益ともに増加したことがわかった。また、ゲーム部門においては全体収益が前年同期比44%増を記録した一方、主要コンソール機・Xbox本体の販売利益は42%減少したという。

ゲーム部門収益の大幅な伸びについては、主に2022年に買収したゲームメーカー「アクティビジョン・ブリザード」の影響が大きいとみられており、もしこの業績を加味しない場合は成長度合いに変化は見られいものと見られている。

一方で、コンソール機の「Xbox Series X|S」本体の販売低迷は続いており、今回の42%減少は31%減だった前四半期からさらに落ち込んだ。この影響については、同製品の発売から4年を超える経年が主と見られている。また、これに発展する形で、後継機の登場が期待されていることにより買い控えも示唆された。

ハードウェアのセールス減少については、先日発表された任天堂の同時期決算においても起こっており、後継機の発表が今年度中に決まっているNintendo Switchは前年同期比で46%ほど減少していた。一部報道によれば、マイクロソフトも今年秋頃にXboxシリーズの新型機展開を行うとの予想もあり、こうした消費者行動が影響する可能性は高い。

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ただ、ハードウェアの販売減退について、同部門は直近にソフトウェア展開やクラウドゲーム分野に注力していることを考えると、さほどの危機感は持っていないとも云われている。現に決算説明にて同社関係者はPC、スマホ、クラウドなど、プラットフォームを拡充する姿勢を示していた。

7月には海外ジャーナリストがEMEA地域(ヨーロッパ、中東、アフリカ)でXboxのコンソール機展開を縮小する予定とする考えを明かして話題になったほか、6月末にはAmazonの映像デバイス「Fire TV Stick」内でのクラウドゲーム対応も発表されるなど、ハードウェア外での展開に注目が集まっている。

著者 編集部 IT/デジタル担当
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