パリ五輪で「マリオ&ソニック」発売されず IOCが契約解消、NFTやeスポーツへの方針転換背景か


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任天堂とセガが共同開発するオリンピックを題材としたシリーズ「マリオ&ソニック AT オリンピック」について、今回のパリ五輪では発売されなかった理由は、IOC側の方針転換にあったことが海外報道により明らかになっている。

2008年の北京五輪の開催に合わせてはじまった「マリオ&ソニック」シリーズはこれまでWiiやDS、3DSなどの任天堂ハードに向けて6タイトルを展開していたが、2019年の「マリオ&ソニック AT 東京2020オリンピック」を最後に、今年のパリ五輪では発売されていない。これについて、Eurogamerの報道によれば、IOC側が開発2社とのパートナーシップ契約を解消したことが背景にあるという。

記事詳細:Olympics ditched Mario & Sonic series to explore NFTs and esports

これはシリーズ開発担当のインタビュー内で言及されており、同担当は「IOCは他のパートナーやNFT、eスポーツに目を向けたかったのです」と言及し非代替性トークン(NFT)やeスポーツなどの新規産業への方針転換を行ったとしている。

今回のパリ五輪では「マリオ&ソニック」タイトルが展開されていないものの、IOC公式ゲームとして「Olympics Go! Paris 2024」が米韓デベロッパーのnWay社がスマートフォン向けに展開している。同タイトルではゲーム要素の一つとしてNFTも組み込まれており、オリンピックの大会公式マスコットなどをイメージしたコンテンツを購入することができるという。

一方、eスポーツ分野では直接的なゲーム展開は行っていないものの、IOCはサウジアラビアのNOCと12年間にわたるeスポーツ分野でのパートナーシップを締結し、史上初となる「オリンピックeスポーツ大会」を2025年に同国で開催すると発表。パリ五輪周辺に開催されたIOC総会にて正式に決定しており、両分野それぞれで新たな動きが見られている。

著者 オタク総研編集部(地域/マガジン)
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