声優・梶裕貴、自身のボイス使ったAIキャラクターと対話できるチャットアプリを展開「勇気ある行動」提携先も興味


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『進撃の巨人』をはじめ『七つの大罪』『僕のヒーローアカデミア』など多数のアニメ作品にてキャストを歴任する人気声優・梶裕貴がプロデュースするAIキャラクター「梵そよぎ」について、同キャラと会話を可能にするスマートフォンアプリ「梵そよぎAI」を7月27日にリリースすると発表した。

このアプリは、運営元のHIGHBALL PTEが提供するAIチャットアプリ「Vcha!」との共同開発によるもので、ユーザーは音声チャットを通じて「梵そよぎ」と対話することが可能となる。加えて、カスタマイズ可能な音声アラーム機能や添い寝機能も実装される予定だという。

「梵そよぎ」とは、梶裕貴の声優活動20周年記念プロジェクト「そよぎフラクタル」の一環で生まれたキャラクターで、梶自身の声をベースに創造された音声AIを開発、声色などを自由に調整できるようになっている。テクノスピーチら関連会社による音声合成ソフトの開発プロジェクト「CeVIO AI」シリーズが主導となって、クラウドファンディングなども行われた。

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リリースに際し、最初の10回分のチャットが無料で提供、キャンペーンも実施されるほか、今後の展開としては、育成ゲーム要素の追加や通話機能の実装、多言語対応などが検討している。梶氏は本プロジェクトについて、「chat BOTアプリという形でまた新たなフラクタルを生み出せること、プロデューサーとして、とても嬉しく思います。「梵そよぎ」をより身近な存在として感じていただける絶好の機会!難しいことは考えず、まずは体験してみてください。気づけばきっと、そよぎのことが大好きになっているはずです。」とコメント。

一方、HIGHBALL PTE. LTD代表取締役の大田卓矢氏は、生成AIの台頭による無断利用の問題が懸念される中、梶氏の取り組みを「日本のエンタメ産業全体にとって意義深い」と評価した。

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▼大田卓矢 – HIGHBALL PTE LTD 代表取締役
生成AIという大きな変化の中で、声優さんの声や漫画、アニメが無断で利用される事例が特に海外で増え続けている中で適切な対処は見つかっていませんでした。しかし、梶裕貴さんがこの新しい動きを起こし、日本のトップ声優としてAIと共存する道を選んだことは、日本のエンタメ産業全体としても大変意味のある、勇気ある行動だと感じます。HIGHBALL PTE LTDとしても、梶さんの取り組みを支援できることがとても光栄です。ぜひ皆さんも「梵そよぎAI」を通して、そよぎと話しながら、自分だけの特別なキャラクターを作り上げてください。

※本記事は投資一般に関する報道を目的としており、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資に関する決定はご自身のご判断において行われるようお願いいたします。

オタク総研編集部

著者 オタク総研編集部
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