三森すずこ、渡米前に誕生日イベントで『ゆゆゆ』デュオ披露 移住に「そりゃ私も寂しいよ〜」ファンに本音


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声優アーティスト・三森すずこのバースデーイベント 「みもパ!ハピバ!」が6月30日(土)に山野ホール(東京)にて開催。アーティストとしてのパフォーマンスに加え、人間味に溢れたパーソナルな魅力もふんだんに味わうことのできるトーク&ライブの2幕で構成で展開された同イベントのレポートが到着している。

今夏のアメリカ移住を表明し大きな話題となった三森さん、昨年はデビュー10周年のアニバーサリーイヤーとして、ベストアルバム「RPB」のリリースを皮切りに、記念のワンマンライブなど、節目の年にふさわしい活躍を見せていた。(以下、敬称略)

照井春佳の「三森愛」が爆発!トーク企画で仲睦まじさを見せる

この日の「昼の部」では、会場を埋め尽くした満員のファンの前に「元気ですか〜?」と満面の笑顔で登場。衣装はお姫様のような白とゴールドのドレスだが、これは2016年に武道館で行われたライブの際に着ていたものだといい、じつに8年ぶりとなる懐かしの衣装について、「良かった〜、まだ入りました(笑)」と笑うと、ファンから大きな歓声があがる。

「みもパ!」らしく、かしこまらないカジュアルな雰囲気で始まると、さっそくトーク企画「おしゃべりパーティー おしゃパ」がスタート。ここでは事務所の後輩声優である千春がMCを務め、ゲストとして呼び込まれたのは同じく声優の照井春佳。照井と三森の組み合わせと言えば、TVアニメ『結城友奈は勇者である』の主人公とその親友を演じており、プライベートでも仲良しな間柄。最初のトークテーマ「アフレコの失敗談」では、『結城友奈は勇者である -大満開の章-』の収録で、祝詞を読み上げるモブの芝居がうまくいかず、照井とふたりで落ち込んだエピソードを三森が披露。

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さらに次のお題「役作りの仕方」では、キャラクターが生まれてから今までの人生を想像すると語る照井と、キャラクターの表情設定から芝居や感情のボーダーラインを決めると答える三森と、実用的な答えが続き、これにMCの千春が「勉強になる」と関心する一幕も。ふたりも「養成所の講義みたい」と笑うなど、終始和気藹々。さらに「『結城友奈は勇者である』での思い出」を問われた三森は、イベントで聖地の香川県を訪れた際、照井とふたりで旅館の大浴場に入った思い出を語る。照井も「楽しかったね」と振り返るなど、昔話に花が咲くふたりだった。

続けては『三森すずこ好きなところランキングクイズ』。照井の「三森の好きなところ」を三森が当てるというもので、三森が予想した自分の答えは第3位「ポジティブ」、第2位「優しい」、第1位「いつも笑顔」。それに対し照井が用意していた答えは第3位「お顔!!!」、第2位「笑いの渦に巻き込む素敵トーク」、第1位「太陽みたいな明るさ」だった。照井は三森のことを「声優界で一番美人だと思っている」と熱弁し、さらに「私にとっては太陽」とベタ褒め。三森への愛が爆発して止まらない照井に対して、「恥ずかし」と照れながらもうれしそうな三森のやりとりが笑いを誘った。

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アコースティックなソロ歌唱から『ゆゆゆ』デュオまで…ライブパートでも魅せる

後半戦はライブパートへ突入。今回はアコースティック楽器による演奏ということで、三森自身も「のんびり楽しんでいただけたら」と、チルな雰囲気でライブがスタート。1曲目は「全部受けとって、強く抱きしめて。」で、ゆったりとしたリズムに身を委ねながら、優しく伸びやかな歌声が会場全体を包み込む。さらに続けて「サキワフハナ」を、テンポは原曲よりもややゆったりめに披露。アコースティックの優しいサウンド感もあいまって、声の魅力がヒシヒシと伝わってくるアレンジを繰り広げた。

ここでステージに再び照井が登壇し、ふたりで『結城友奈は勇者である』の楽曲をデュエットすることに。それぞれが演じる結城友奈と東郷美森がふたりで曲を歌うのは今回が初めてということで、照井はすでに感極まった様子。さらに三森も「リハの時にすでにグッと来ていて」と漏らすと、照井は「ヤバい! ちょっと待って」と、涙を必死にこらえる姿も見せた。ふたりが披露したのはエンディング・テーマ「Aurora Days」とキャラクターソング「勇気のバトン」の2曲。どちらも5人で歌う曲だけに二度とはないかもしれない贅沢な時間を嚙みしめた。

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ここからは再び三森のソロへと戻り、ライブは一気にクライマックスへ。美しくも力強い高音が印象的な「海と空のヒミツ」と、優しさや温かみ、透明感を感じる「星屑のカーテン」を熱唱。その後のMCで「頻繁に歌を届けられるのはアーティストとして嬉しい」と、改めて音楽活動への情熱を語った三森は、最後の曲「エガオノキミヘ」を軽やかに歌い上げ、ライブパートは終了。ファンのみんなに手を振ってステージを降りたのち、アンコールに応えて再び姿を見せた三森は、新情報として「Mimori Suzuko Billboard Live 2024」のCDが9月11日に発売されることも伝えた。

さらに最後のMCでは、自身のアメリカ移住についての本音も吐露。ファンから「寂しいよ〜」という声が響くと、「そりゃ私も寂しいよ〜」と複雑な心境を明かす。それでも「アメリカで得たものをまたエンタメとしてみんなに返せたら」と前向きに語る三森は、「私のこと忘れないで、待っていてくださいね〜」と客席に呼びかけると、大きな歓声と拍手に包まれたのだった。これまで応援してきたファンにとって、この三森のポジティブ発言は心が救われるものだっただろう。こうしてあっという間に過ぎた昼の部は、最後にデビュー曲の『会いたいよ…会いたいよ!』で締めくくり、幕を閉じた。

著者 オタク総研編集部(地域/マガジン)
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