新作夏アニメ『僕の妻は感情がない』放送目前にキャスト集結 ロボット×人間が織り混ざる絶妙な演技に注目
7月2日(火)よりTOKYO MXほかにて順次放送がスタートする新作TVアニメ『僕の妻は感情がない』より、この度初回放送に先駆けて「放送直前特別番」が29日に開催。配信ではタクマ役の豊永利行、ミーナ役の稲垣好らメインキャストが登壇し、アフレコの裏話や見どころが届けられた。
『僕の妻は感情がない』はKADOKAWA「月刊コミックフラッパー」にて連載中のマンガを原作とするアニメ作品として、社畜サラリーマンの小杉タクマと、感情がないはずの家事ロボット・ミーナの「夫婦未満の2人が夫婦の絆を築くまで」を描いたハートフルストーリーが展開される。(出演:豊永利行(小杉タクマ役)、稲垣 好(ミーナ役)、青山吉能(小杉あかり役)、芹澤 優(スーパーミーナ役)、若井友希(マモル役))
「演じる時は苦しい時が多かった」後半に連れて注目したいミーナ
テレビ放送まであと3日、ABEMAでの先行・単独配信までわずか4時間を切った心境を豊永さんから聞かれた稲垣さんは、アニメ化決定前から原作漫画をチェックしていたファンでもあるだけに「もうドキドキして一周回って感情をなくしそう~!」とタイトルに掛けてプレッシャーを表現。キャスト陣の笑いを誘っていた。
豊永さんは自身が演じる小杉タクマについて「社畜サラリーマンと言いつつも、ミーナという家事ロボットを人として見るような感覚の持ち主。器の広い人なのかなと思う。有機物か無機物か、関係なく接する感覚が新鮮で楽しく演じることが出来た」と紹介。そんな小杉タクマについて稲垣さんが「女性陣の間では大絶賛」とすると、芹澤さんは「私も第1話開始1分で好きになった」と惚れ惚れし、若井さんも「タクマのような受け止めてくれる系の人を女性は求めていると思う」と太鼓判を押していた。
続けて、稲垣さんは演じるミーナについて「ロボットなので演じる時は苦しい時が多かったです。皆さんの言葉を受け取れないのが難しかったけれど、ミーナが皆さんの言葉を遮断する噛み合わなさが面白くて良い味になっています」と分析し「後半に進むにつれてミーナに感情が乗っているように見えるかも、と思うところもあるので、何度も見返して聴き比べをしてほしいです」と期待。ミーナの夫であるタクマを演じた豊永さんは「ミーナは泣ける!グッとくるところが多いので、皆さんもこの感覚は何なのか?と気になるはず」と予告し、青山さんは「ミーナの機械音と人間的なバランスが絶妙で、これは稲垣 好にしかできないと思った」と絶賛していた。
また、タクマの妹で兄夫婦に興味津々の小杉あかり役の青山さんは「感情に波のある子だけれど感情がいきなりパン!と爆発するよりも、その前段階でじわじわと心が動いている。そんな変化を出しつつやると芝居に変化が生まれるのではないかと思って演じました」と役柄を紹介。ミーナシリーズの最高峰・スーパーミーナ役の芹澤さんは「スーパーミーナはロボットの技術的には完璧だけれど、心の動きとしては未熟で子供。シンプルな感情しか持てないタイプ」とキャラクターを分析した。
一方、ミーナが購入した介護ロボット・マモル役の若井さんは「台本の半分くらいが『アイ―!』や『アエー!』というセリフなので、どうやって演技の幅を広げていこうかと楽しみながら演じました」とアフレコを振り返ると、そのアフレコの様子をモニターで見守っていたという稲垣さんは「アエー!と言いながらマモル君の動きをしていて、私たちもまるでマモル君という子供を見守っているような感覚になりました」と熱演に感激していた。
芹澤優の“家事力”炸裂?家事クイズに挑戦
そんな中、番組後半ではアニメの内容にちなみ「家事特化型クイズ」コーナーが開催。「玉ねぎを切る前にあることをすると目が痛くならないと言われている。それは何?」との問いには「玉ねぎを見ない」(稲垣)「今日は頼んだよ~と語りかける」(青山)「ティッシュを鼻の穴に詰める。私はいつもやっています」(若井)と答える中で、「冷やす」の芹澤さんが正解。第二問「料理のさしすせそは?」との問題には「砂糖、醤油、酢、聖水、味噌」(稲垣)、「砂糖、醤油、酢、セロリ、ソース」(若井)などの珍回答が出る中で芹澤さんが2問連続で正解した。
以降も「五大栄養素」にまつわるクイズなどが展開され、1時間に渡る生配信も終了の時間に。最後にキャストを代表して稲垣さんは「まずは観てほしいです!1話を観ればわかります!オープニング映像とエンディング映像が素晴らしいので、そんな部分も楽しんでほしいです!」と放送後の反響に期待を寄せていた。
第1話先行カット・あらすじ
第1話 「家電が妻になりました」
1人暮らしの会社員・タクマの部屋には、料理を作ってくれる家電の家事ロボット・ミーナがいる。だがミーナに心惹かれたタクマはある日、意を決して思いを告げる。「一番好き。お嫁さんになって」と。その日の夕飯 ―― オムライスにはケチャップでハートが描かれていた……。タクマと家電のミーナは「夫婦」になったのだ。
【各話スタッフ】脚本:広田光毅 / 絵コンテ:吉村文宏 / 演出:吉村文宏 / 作画監督:ウクレレ善似郎
『僕の妻は感情がない』作品情報
社畜サラリーマンの小杉タクマは、家事をする暇がないため、家事ロボット「ミーナ」をリサイクルショップで購入する。タクマが「お嫁さんになってくれない?」と軽い気持ちで求婚したことをきっかけに、ミーナはプログラムにないはずの行動をとるようになる。自らの機能を駆使し、出来る限り「お嫁さん」であろうとするミーナ。タクマにもまた、夫としての自覚が芽生えていく――。
ミーナには本当に「感情がない」のか。人間とロボット、「夫婦未満の2人が夫婦の絆を築くまで」のハートフルストーリー!
原作:杉浦次郎 『僕の妻は感情がない』(MFコミックス フラッパーシリーズ/KADOKAWA刊)※MFは全角
監督:吉村文宏
アニメーション制作:手塚プロダクション
オープニングテーマ:ときのそら「おかえりなさい」(ビクターエンタテインメント)
エンディングテーマ:清水美依紗「Wave」(ユニバーサル ミュージック)
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