ホロライブ、海外展開強化にCEO自ら英語でメッセージ “大掛かりな現地施策”も計画中、異例のド軍コラボも目前


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大手VTuberプロダクション「ホロライブ」などを運営するカバーは22日、コーポレートサイトと動画コンテンツを更新し、今後のグローバル展開の方針について国内外のファンに説明した。

同社は国内大手VTuberプロダクション「ホロライブ」の運営会社として、「つくろう。世界が愛するカルチャーを。」とのミッションのもと2016年に設立。多様な才能を持つ国内の所属VTuberタレントが相次ぎ人気を博すとともに、英語圏向けプロダクション「Hololive EN」を設立するなど、海外展開にも注力している。

この日、同社は「全世界のホロライブを応援してくれる皆様へ 伝えたいことがあります」と題して、谷郷 元昭CEOが出演する動画を公開。谷郷氏自ら英語のメッセージにて今後のグローバル展開についての説明を行った。

これまで日本だけではなく、英語圏やインドネシア等、グローバルに活動を広げてきたことを踏まえつつ「グループを展開する地域以外でも、日本のグループも含めたホロライブプロダクション全体のコンテンツが二次創作等を通じて楽しまれていることを認識しております」として、世界的なファンコミュニティの形成に言及。

そのうえで、海外展開は同社の重要な施策だとする認識を強調し、北米や東南アジアを中心にローカライズされたコンテンツ、商品、サービスの配布を増やす計画を立てているといい、「現地のイベント等も含め大掛かりなローカライズコンテンツの展開を進めている」として、先日明かされたワールドツアー開催をその一例とした。

また、東アジアや欧州等、アニメの文化が一定程度浸透している地域に対しても同様の展開を進める計画だとして、同社の多言語ローカライズ施策「ホロのぐらふぃてぃ」の拡充や現地のイベント出展、現地プラットフォームでのコンテンツ展開などを例に挙げた。

海外展開の足固めに“365日24時間体制のリスク管理”社内体制を整備

そして、海外展開を進めるにあたり、社内体制の整備も進めていることにも言及。所属タレントが行う配信におおては、そのモデレーションを実施するために、自社で70名もの専門チームを組成、危険な兆候が見られる場合には社内でエスカレーションする仕組みを整えているとした。

そして、ファンから懸念されている海賊版商品・サービスへの対処についてもリスク管理の重要なポイントとの認識を示し、本社での体制強化を進めていると伝えた。

海外展開をめぐっては本年3月、同社初となる海外拠点「COVER USA」の開設を7月に行うと発表しており、北米地域における現地化(ローカライズ)の推進をめざしている。

さらに、来る7月5日(金)にはMLB・ドジャースとのコラボナイター試合「hololive night」の開催も控える。試合当日、ドジャース本拠地「ドジャー・スタジアム」では同社所属の「星街すいせい」「兎田ぺこら」「がうる・ぐら」3名によるアナウンスやエールビデオ、7回裏歌唱などが披露されるとのことで、これからの海外展開により一層期待できる幕開けになりそうだ。

オタク総研編集部

著者 オタク総研編集部
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