iPad Air、相次ぐ“スペックの無予告変更”に募る不信感 GPUは性能低下も、なぜかカメラは性能向上
米・Appleが5月に発表した新型タブレット「iPad Air(M2)」にをめぐって、販売後のスペック表記が発表当初のものと異なる事案が複数寄せられ、ユーザーや購入を検討する人々から不安視されている。
Appleは5月7日に自社開発チップ「M2」を搭載した「iPad Air」の最新モデルを発表。現在各種ECサイトや家電量販店にて発売されているなか、先日6月初頭に「当初の発表していた性能から低くなっている可能性がある」との指摘が話題に。
報告では当初、iPad Airに内蔵されているM2のGPUが「10コア」と表記していたものを「9」に変更、1コア少ない表記へと修正されていたというものであり、弊誌でも調査したところ、米国版のApple公式サイトにて修正を行った履歴が確認された。これにより、第三者のベンチマークテストにて疑問視されていた不自然な“数値推移”を裏付けるような出来事となっていた。
この問題は国内外で波紋を呼び、後にAppleは本件を取り上げた海外メディアに対して「Apple.comを更新し、M2 iPad Airのコア数を修正している」と変更の事実を認めつつ、元から9コアでの展開だったとも受け取れるコメントを寄せていた。
また、iPad Airのスペック問題については本件にとどまらず、新たな変更が行われていたとの主張が再び話題に。内容としては、フロントカメラの絞り値が「ƒ/2.4→ƒ/2」へと変更されたとの指摘で、もしこれが真であるならば、より多くの光量を取り入れられるようになる“性能向上”が図られた形となる。
なお、この「ƒ/2」表記は日本語版のApple.comにおいても反映されていることから、この数値が本来の性能であることが濃厚。こうした報告について、愛好家たちからは「部門間で齟齬が生まれたのか」「製品版ではない仕様を掲載したのでは」などと、内部の情報伝達や共有体制への懸念が持たれていた。