新型iPad Air、性能を無予告でダウングレードか 英語版ページで修正発覚、性能低下の懸念も
米・Appleが5月7日に発表したタブレット「iPad Air」シリーズにおいて、当初明記されていたスペックとは異なる表記が公式サイトに記載されているという報告が話題になっており、無予告での変更を行った可能性が指摘されている。
5月7日、Appleは自社開発チップ「M4」を搭載した「iPad Pro」および、現行チップ「M2」を搭載した「iPad Air」2機種の最新モデルを発表した。発表当初、iPad Airに内蔵されているM2のGPUが「10コア」と表記されていたものの、現在Appleの公式サイトによると、同モデルのGPUコア数は「9」となっており、1コア少ない表記へと修正されていた。
この変更は米国版のApple公式サイトにのみ適用されており、少なくとも過去1週間以内に無予告で行われていたことがアーカイブより確認されている。また、日本語版ページでの変更は行われていない。
GPUとは、システム内部で画面や映像の処理を主に担当する処理装置であり、そのコア(≒頭脳)数の減少は高負荷なゲームのプレイや画像編集、動画編集といったクリエイティブ用途における性能低下に繋がる可能性が高い。
事実、デバイスの性能測定を行うベンチマークアプリ「GeekBanch」が発表したスコア結果(GPU)によると、新型iPad Airは41,000点台だった一方、一世代前で同じ10コアGPUを搭載したiPad Proは45,000点台と、約1割程度(=1コア分)の性能低下が見受けられていた。そのため、当初記載の10コア表記が偽であり、修正後の9コアが真であるならば、ペンチマークの数値低下も説明がつく。
この変更について、Appleは6月2日までに公式とての説明を行っておらず、購入者や購入検討をするユーザーの間では不安の声が広がっている。