PS5、パッケージの“8Kロゴ”が密かに消える 実態のない「8K対応」表記に是正の狙いか、後継機対応にも懐疑的
ソニーの家庭用ゲーム機「PlayStation 5」について、直近に出荷された製品パッケージ上にこれまで記載があった「8K」ロゴが消えているとの指摘が海外のネットユーザーにより行われ、注目が集まっている。
6月5日未明(日本時間)にX上で投稿されたポストには「ソニーはPS5が『8K』に対応できるという主張をパッケージから削除した」とする文言が2枚の写真とともに共有されており、確かに「8K対応」を示す金グラデーションのロゴが消えていることが伺える。この投稿は1日間でのべ4万いいねの拡散がなされた。
>Sony removed the claims of PS5 being able to do "8k" from their packaging
Preparing the lie for PS5 Pro pic.twitter.com/SR8CS6FWaj
— Pirat_Nation 🔴 (@Pirat_Nation) June 4, 2024
また、時を同じく6月5日、ソニー公式はPS5の新たな販売形態として、オープンワールドRPG「原神」とコラボした限定パッケージ「PlayStation 5 “原神” ギフトパック」を7月17日に日本国内で発売すると発表。PS5本体に「原神」で使えるデジタルコンテンツがバンドルして展開されるとして多くの注目が集まっている一方、公式が公開したパッケージイメージ図にも「8K」ロゴの記載がないことでも注目されていた。
名目上の“対応”だった8K
さらに、楽天市場(楽天ブックス)にて販売されているPS5本体の商品ページにも同様に「8K」の記載がないことが判明。過去のアーカイブデータを調査したところ、少なくとも5月8日以前にはロゴの記載がある画像だったことから、過去1ヶ月内にパッケージの変更を意図的に行った可能性が推察される。
この話題に関して、ネットユーザーからは「変更するのは当たり前」「これまでが虚偽の内容だったのでは」(抄訳)などとする厳しい意見が寄せられた。理由としては複数挙げられるが、現行ラインナップにおいて8K解像度でのプレイに対応するタイトルがほぼ無いことなどが挙げられる。(厳密には1本だけ)
8Kとはその名の通り4Kをさらに高解像化したもので、画素数は7,680×4,320ピクセル、フルHDの16倍の解像度を誇る。現在はBSでの8K放送を行う放送局はあるものの、そもそも8Kを視聴する環境がほとんど浸透しておらず、たとえPCやゲーム機側で対応したとしても、多くの場合は意味をなさない。加えて、PS5では8Kでの安定した出力は処理性能が不足するとされており、開発も進んでいない現状にある。
特に後者の性能面においては、現時点で「本年末にリリースするかも」との予想が複数立っている上位機種「PS5 Pro」において、8K出力に耐えうる性能を発揮する可能性も期待されるが、この前例もあり懐疑的な声も見られた。