CBCテレビ、新アニメ枠で『キン肉マン』新作を今夏全国ネット放送 IP投資通じた新規事業の展開も視野
在名放送局のCBCテレビは今月、2024〜2026年の自社中期経営計画を新たに発表し、アニメや映画といったIP(知的財産)コンテンツへの投資の推進を強調した。
CBCテレビは中京広域圏のTBS系列放送局として、自社番組の制作などを通じた地域への情報発信を行っており、中期計画では主に「2030年に向けたグループ構造改革」について説明した。従来の放送ビジネスの拡大に加えて、新たな収益の柱の創出を念頭に、IP関連への投資を重要視しているという。
分野をアニメに絞ってみると、同局の直近の動向として“アニメ放送枠の新設”に注目されている。弊誌でも以前紹介したように、CBCテレビは本年4月よりアニメ枠「アガルアニメ」を毎週日曜日の23時30分から設定し、TBS系全国ネットでの運用を開始。現在、同枠初となる作品として、アニメ『転生貴族、鑑定スキルで成り上がる』の放送が行われている。
同枠の近況としては、5月12日(日)より『鬼滅の刃』シリーズ最新作アニメの放送がフジテレビ系列にて同時間帯にて始まったこともあり、やや存在感に陰りが生じている点は否めないものの、今夏からは「キン肉マン」シリーズの新作アニメ『「キン肉マン」完璧超人始祖編』が展開予定で、今後のラインナップ解禁にも熱い期待が注がれている。
また、CBCテレビは同時に「系列局のTBS、MBSとのアニメ枠との連携」も重視しているといい、系列枠「スーパーアニメイズムTURBO」「スーパーアニメイズム」「日曜夕方枠(仮称)」を含めると、全国ネットで多くのアニメ作品を展開する体制が整いつつある。TBSやその他在京の民放各社も同様のIPコンテンツを軸とした新規事業の展開を模索している状況にあり、その動きは比較的資本に余力のある地方局にも及んでいることがうかがえる。
Ⓒゆでたまご/集英社・キン肉マン製作委員会