「ホロライブ」運営のカバー、本決算は62%の大幅増益 VTuber一人当たり収益は“年3.5億円”突破、大型イベントも奏功


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VTuberプロダクション「ホロライブ」などを手掛けるカバーは13日、2024年3月期の本決算(’23年4月~’24年3月)を公表。連結売上高は47.5%増(前期比,以降同)の301.6億円、営業利益は62.0%増の55.3億円となり、大幅な増収増益に着地したことが分かった。

所属タレントのチャンネル登録者数の総計は17.0%増の8,840万人(2024年3月末時点)を記録。新規デビューVTuberとしては、2023年7月に英語圏向けグループ「ホロライブEnglish」より5名、同9月に新グループ「hololive DEV_IS」より5名、同11月に英語圏向け男性VTuberグループ「ホロスターズEnglish」より4名がそれぞれデビューしており、新規ファン創出を図ったことで、配信分野での収益は20.6%増となった。

また、前年に引き続く高水準での成長背景としては、YouTube等でのライブ配信に留まらない多面的な露出拡大を推進したことが大きく貢献しているとしており、中でもイベント興行分野では63.4%の増収に。2023年7月に初となる北米での主催ライブ「hololive English 1st Concert -Connect the World-」を実施した他、本年3月には国内大型イベント「hololive SUPER EXPO 2024 Supported By BANDAI」「hololive 5th fes. Capture the Moment Supported By Bushiroad」を開催し、多くのファンを動員した。

このほか、グッズ販売などが含まれるマーチャンダイジング分野では、これまでのEC販売に加えて「国内外の小売店への商品配荷が増加」したと現況を説明したうえで、通年売上は55.9%増加。タイアップやライセンシングの分野でもタレントの知名度向上に並行する形で「取引先企業が件数、規模ともに拡大」「消費財企業のような非近接業種の企業との取引も増加」したとして、こちらも65.9%の大きな伸びとなった。

なお、今後については引き続きコマースを含めた多面的な展開を推進することで「VTuberビジネスの確立」を目指しつつ、昨年設立した自社スタジオ等の設備の活用や、同社が以前より掲げるIPを活かしたメタバース事業「ホロアース」の展開も継続していくと示した。

追記:カバーは同日、上場区分を「東京証券取引所プライム市場」に変更する申請に向け、準備に入ったことも明らかにしました。あくまで準備であるため、変更申請日や承認日は未定であるほか、実現しない可能性もある点に注意が必要です。

オタク総研編集部

著者 オタク総研編集部
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