「シャニライ」サ終のKLab、協業作のリリース遅延で赤字拡大「BLEACH」原作の新作ゲーム展開発表


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モバイルゲームの開発運営を手掛けるKLabは9日、人気IPコンテンツ『BLEACH』を主題とする新作ハイブリッドカジュアルゲームの制作と世界展開を発表した。

新作ゲーム(仮題)では、アニメ『BLEACH 千年血戦篇』が世界的な人気を博している『BLEACH』を題材とした、ハイブリッドカジュアルゲームになるといい、製作委員会より許諾を受けた上で、中国大陸を除く全世界向けにリリースを予定している。

KLabは本発表の同日、2024年12月期の1Q決算(1月~3月)も発表しており、売上高は前年同期比で45%の減収、営業損益が6億5,800万円の赤字となり、前年同期からの業績悪化が顕著に見受けられた。減収要因としては主に、軸足の一つだった『うたの プリンスさまっ Shining Live(シャニライ)』が昨年末にサービスを終了したことが挙げられるとした。

赤字幅が拡大した点については、EA社と共同で手掛ける『EA SPORTS FC TACTICAL』のリリーススケジュールの調整を受けて、繰延税金資産を453百万円取り崩し、税金費用として計上したことが影響したと説明。その他、前年と同調を維持する『キャプテン翼』の業績やコスト抑制でのカバーが叶わなかったこともうかがえる。

なお、KLabでは現在も『BLEACH』原作のタイトル「BLEACH Brave Souls(ブレソル)」を運営しているものの、こちらについても「1月から3月にかけて商材の売れ行きが軟調に推移したことから、日本版、海外版ともに前四半期から減少」したと報告。4月にリリースを開始した新作『ハイキュー!!FLY HIGH』については、順調な滑り出しだったといい、こちらの貢献は2Q以降に反映されるとした。

今後は『ハイキュー!!』や『BLEACH』にあるようなIPコラボタイトルの展開を行いつつ、課金と広告の双方からの収益が得られる「ハイブリッドカジュアルゲーム」にも注力するとしているほか、米・カーネギーメロン大学の博士と技術協力した上での“AI研究”の展開も示した。

©久保帯人/集英社・テレビ東京・dentsu・ぴえろ

オタク総研編集部

著者 オタク総研編集部
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