Windowsのスタートメニューに“アプリ広告”が配信開始 表示される条件と消し方【解説】


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米・マイクロソフトが新たに公開したWindows 11の最新アップデートにて、スタートメニュー内に広告が表示されるようになったとの報告が寄せられている。

これはWindows 11向けに今週頃よりすべてのユーザーへ配信を開始した更新プログラム「KB5036980」によるもので、アップデートを適用することでスタートメニュー(Windowsキーを押すと表示される画面)の「おすすめ」という欄にアプリのインストールを促す広告が表示されるようになる。日本国内でも同プログラムの配信開始が確認されている。

突然表示されるようになることから、人によっては「紛らわしい」「わずらわしい」と思うかもしれないが、この広告の大きな特徴は“消すことが出来る”という比較的融通の利く仕様となっている。設定(Winキー+「I」)を開き「個人用設定」→「スタート」へと進み、「ヒント、ショートカット、新しいアプリなどのおすすめを表示します」というスイッチをオフに切り替えることで、これまで通りのスタートメニューに戻る。

このアップデートの内容は、今月初頭にベータプログラム「Insider Preview」にてテストリリースされたいたもので、わずか2週間程度という異例のスピードで製品版へ反映されたことが海外コミュニティで話題になっていた。この変更を巡って、海外のコミュニティではWindowsを使うために初回に2万円近いライセンスを払う必要があることを踏まえて「なぜお金を払っているのに広告が表示されるのか」と疑問の声が寄せられていた。

その一方で、マイクロソフトは生成AIを活用したチャットツール「Copilot」をWindows本体に統合するなど積極的な展開が見られており、非常に高い性能が要求されるこれらの機能を継続的に無償で提供するには、初期ライセンスのみでの費用捻出に限界があるとの見方も行われている。