伊藤忠商事、アニメ事業に参入 スカパー新会社に出資通じて10作品超の製作目指す


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伊藤忠商事は25日、アニメ事業への参入を発表した。スカパーJSATが4月1日付けで設立する映像コンテンツの企画・製作投資・販売会社「スカパー・ピクチャーズ」へ2割出資する形での参入となる。

スカパーJSATは、2020年にアニメ製作に専門組織を立ち上げ、現在4つのアニメ作品を製作中だといい、伊藤忠商事の実施により、同組織をスカパー・ピクチャーズとして新設し、さらなる事業展開を図る。数年以内に10作品以上のアニメ製作を同社が企画から立ち上げ、国内外に展開する予定であることも明かした。

日本のアニメ市場は、海外売上が拡大し、2022年には過去最高の2兆9,277億円に達し、10年間で約2倍に成長する一大産業。伊藤忠商事はこうした背景を踏まえ、2021年に香港でRights & Brands Asia Ltd.を設立し、アジア向けの映像配信や商品化を推進してきた。今回のスカパー・ピクチャーズへの出資参画では主にアニメ作品の海外展開と、関連商品等のライセンス展開を一体となって推進できる体制を構築することを目指し、日本アニメ作品のファン層の拡大及び同社の成長支援を進めるとしている。