『薬屋のひとりごと』アニメOPで互いに振り向く猫猫と壬氏、2人の関係性は今後どうなる?

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2024年1月より第2クールが放送中のTVアニメ『薬屋のひとりごと』。主人公である“毒見役”の猫猫が持ち前の知識と頭の良さをいかし、後宮で巻き起こる数々の事件を解決していく後宮謎解きエンタテインメント作品だ。今作の見どころは、猫猫が謎を次々に解き明かしていく気持ちよさと、猫猫に対する壬氏の一方通行な恋心だろう。ここではオープニング(以降「OP」)にスポットをあてて、クライマックスに差し掛かる本作を振り返る。

OPとビジュアルから読み取れる2人の関係性

第1クールが放送される前に公開されたビジュアルを振り返ってみると、最初の2人の関係が一目で分かるようなカットが描かれていることを思い出す。悩んだ表情で歩く猫猫と、そんな猫猫とすれ違ったときにふっと振り向く壬氏。猫猫は顎に手を添えて考え事に夢中で、壬氏の姿はまるで視界に入っていない様子だ。猫猫は“謎”に、壬氏は猫猫に関心があるという意味合いに受け取れる。

しかし、第2クールOPのラストでは、2人がすれ違った後に気がついたように互いに振り向くカットが描かれている。ビジュアルとよく似たシチュエーションだが、同じタイミングで壬氏だけではなく猫猫も一緒に振り向くところが大きく違っており印象的だ。このことから、2人の関係性がこれから変化していく可能性を感じる。

園遊会で見せた猫猫の本当の姿に惚れた壬氏

壬氏が猫猫に好意を抱いた大きなきっかけは、「園遊会」にまつわるエピソードだと考えられる。普段そばかすのメイクをしてあえて美しい容姿を隠していた猫猫だが、園遊会ではそばかすを落とし本来の顔を見せる。猫猫の本当の姿を見て、壬氏は惚れてしまったのだ。壬氏はプロポーズの意味を持つかんざしを渡すが、猫猫は好意にまったく気づかない。鈍感すぎてやきもきするが、この絶妙なすれ違いがラブストーリーとして今作を観たときの面白さの理由だろう。

第18話「羅漢」では、猫猫の実の父親が羅漢であると知った壬氏が「あぁ、嫌だ……」と明らかに嫌悪感を示す。そして、羅漢の名前を話したときに一瞬だけ見せた猫猫の憎しみの表情に、壬氏は「あんな顔は初めて見た。もう二度と見たくない……」とたじろぎ後悔した。猫猫をただの他人とは思っておらず、大事にしたいという気持ちが伝わってくる。

OP主題歌「アンビバレント」歌詞と重なる壬氏の気持ち

第2クールのOPであるUruの「アンビバレント」の歌詞を見てみると、好きな人に対する片想いの心情が描写されていることから、壬氏目線の曲だと読み取れる。「碧い、碧い、その瞳に僕はまだ映らない」というサビは、壬氏が猫猫に恋愛対象として見られていない様子が歌われていて、切ない。それは曲が終わるまでずっと変わらず、片想いのままだ。

だが、「そう、僕はいつだって きっとそのままの君が好きなんだ」というストレートな告白の言葉で締めくくられる。OPのショートバージョンでは流れず、フルで初めて聴ける部分なのがニクい演出だ。もしかしたら本編でも、壬氏が猫猫にかんざしを使ってではなく直接プロポーズする場面が出てくるかもしれない。

今はまだ猫猫は壬氏の好意に驚くほど気づいておらず、恋愛関係に発展する気配はない。しかし、OPのラストで流れる2人が振り向くカットから、今後2人の関係性が互いに惹かれ合うように変化する予感を感じさせる。きっといつか、猫猫が壬氏の特別な気持ちに気づく日が来るだろう。

『薬屋のひとりごと』第19話あらすじ+作品情報

第19話「偶然か必然か」
軍師羅漢が猫猫の父親であることを知り、思い悩む壬氏。一方、猫猫は先日のぼや騒ぎに乗じて祭具が盗まれたことを李白から聞く。酒で亡くなった浩然以外にも、祭具の管理者の死亡、海藻の毒に倒れた官僚など、一連の事件に偶然とは言い切れない妙な繋がりを感じた猫猫は、壬氏に相談して、事件の再調査に乗り出す。

【原作】日向夏(ヒーロー文庫/イマジカインフォス刊)
【アニメーション制作】TOHO animation STUDIO×OLM
【放送】10月21日(土)25:05〜日本テレビにて初回3話一挙放送

©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会