DeNA、ゲーム事業で“中国依存からの脱却”目指す 開発費高騰や政治的リスクなどを懸念


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ディー・エヌ・エー(DeNA)は7日、自社の2024年3月期第3四半期における決算を発表し、同日公表の資料にてゲーム事業における方針を説明。同社中国拠点の大幅な規模縮小を見込んでいることを明かした。

DeNAではエンターテインメント領域の一環としてスマートフォン向けゲームの企画開発を行うゲーム事業を展開しており、オセロ型対戦ゲーム「逆転オセロニア」や8言語対応「ポケモンマスターズEX」などを手掛けている。

直近(第3四半期)でのゲーム事業の業績は「新作の貢献が限定的」なことに加えて「償却費やマーケティング等の関連費用が影響」したことで、最終損失2億円の赤字転落となっていた。周年イベント等の季節的な要因もあるとしており、通期では黒字になるとの見通しを立てている。

そして、決算資料や決算説明会ではこれに附す形で中国市場における対応について補足した。同社は、中国市場におけるゲーム事業の課題を、市場環境・規制動向、事業運営上の課題の2つに分けて説明しており、市場環境・規制動向としては、規制強化をはじめとするゲーム事業を取り巻く環境変化が度々見られ、事業の持続的な成長や貢献を見通すことがより難しくなっていると報告。

加えて、事業運営上の課題としては、中国市場におけるゲームの開発費・運営費の増大、新作開発の体制及び関連コストの適正化、ゼロコロナ政策等、その他の事業運営上の制約が挙げられているといい、これを踏まえて「位置づけを抜本的に見直す」「並行して、中国拠点の大幅な縮小も実行中」であることを明かした。

日本国内への拠点移行を行うことで、前記のような外的要因によるリリース計画や見通しの見直し等、業績や開発のリスクを低減し、管理抑制につなげたい考えを示している。

オタク総研編集部

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