ニコニコ、Mastercard決済を一部停止へ…DMMなどに続き“表現規制の波”懸念の声

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動画共有サイトなどを運営するニコニコは8日、一部の有料サービスにおけるMastercardブランドでのクレジットカード決済を一時停止すると発表した。

現時点での対象となる支払いは「プレミアム会員」の月額会費で、対象者には支払い方法を通達した上で、12月以降はMastercardブランドの一部クレジットカードでの決済ができなくなるという。その他プレミアム会員以外の有料サービス(ニコニコチャンネル、クリエイターサポート)の支払いについては、対象者であっても、既に登録済みの方は引き続き利用だとしている。今後一部Mastercardでの有料サービスの決済を再開するかどうかについては、現時点では回答していない。

なお、今回一時停止に至った理由についてニコニコ側は明らかにしていないものの、ニコニコユーザーやSNSでは昨今の一連の状況を鑑み、Mastercard側の表現規制によるものではとの指摘が多く見受けられる。

昨年7月には本件に類似した事案が合同会社DMM.comで発生しており、自社の運営サービスにおいてMastercardの対応を終了することを発表していた。対応終了の理由については今回同様に「契約義務の都合上」明らかにしていないものの、成人向けサービス「FANZA」と何らかの関係があるのではないか、との憶測が散見されていた。

※編注:FANZAは合同会社DMM.comから2018年に分社した株式会社デジタルコマースによる運営サービスとしている

こうした問題に対し対応終了を取る事業者がある一方、ファンコミュニケーションプラットホームのPixiv FANBOXでは「クレジットカード会社や決済代行事業者の規約に反するコンテンツのチェックを強化する」とした上で、規約改定に伴う公開停止措置等の体制強化を行うケースも存在する。

今回のニコニコの場合、投稿者が自由に創作物を投稿してコンテンツを掲載するUCG(User Generated Contents)サービスという特性上、アダルトコンテンツや暴力コンテンツを含む多彩な表現の可能性が存在することから、こうした決済事業者による介入が発生しやすいとの見方も存在し、協議中との状況も予測される中で「対応停止」を取ったニコニコ側の姿勢に評価する声も多く見受けられた。