フジテレビ、中国・ビリビリ動画と協同で新アニメ枠「B8station」設立 吹き替えアニメを放送へ


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フジテレビは26日、中国の大手動画共有サイト「ビリビリ動画」を運営するbilibili(ビリビリ)社とのIP分野での連携を主とした協同を発表した。これにより、フジテレビは本年10月より深夜に新たなアニメ枠「B8station(ビーハチステーション)」を創設することも明らかとなった。

同枠では、bilibiliが制作・配信する人気アニメーションの日本語吹き替え版を放送するとしており、第1弾は『時光代理人 -LINK CLICK-』の展開が決定している。サスペンス、SFの要素と人間ドラマを融合させたこの作品は、2021年4月よりbilibiliで配信されると、配信開始わずか4カ月で総再生回数1.6億回を突破するなど注目を集める。

第1期は日本でも2022年1月にTOKYO MXやBS11などで放送され、フジテレビでは第1期を10月15日(日)より毎週日曜26時20分に放送する。また、来年1月からは放送枠を毎週水曜25時25分に移動することも決定しており、継続的な放送が見込まれる。

本件についてフジテレビ側は「フジテレビとbilibiliは、グローバルビジネス戦略の一環として、番組販売や権利販売だけではなく、互いのIPを活用し、グローバル向けに多角的な事業展開を行っていく。」と述べており、両社責任者からのコメントも到着している。

大多亮(フジテレビ専務取締役)
「中国のユーザーが日本コンテンツや日本のIPに最もリーチしているプラットフォームはbilibiliだと思います。この度、そのbilibili社とパートナーシップを構築することで、両社のIPが世界で競争力を拡大していけると確信しています。フジテレビのグローバルビジネス戦略の一環として、中国のメディア会社であり優れたIPを生産しているbilibili社と全方位的な取り組みを実現することで、フジテレビのグローバル向けのIP展開がより順調に行えることを大変うれしく思っています」

张圣晏(bilibili副総裁)
「フジテレビとの戦略的協力を達成できたことを非常にうれしく思います。これにより、中国のオリジナルアニメーションが、東アジアで最も影響力のあるテレビメディアで継続的に放送されることとなります。bilibiliは世界中の観客に中国のオリジナル作品を見せ、楽しんでもらうため努力を常にしており、これまでには80本以上のアニメーションが海外でリリースされました。戦略的協力の実現を通じて、アニメーションという年齢、人種、肌の色、言語の壁を超える芸術形式が、中日両国間の相互理解と交流を促進する重要な手段となると信じています」

© bilibili/BeDream

著者 編集部 アニメ情報担当
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