開発元に甚大な影響?ゲームエンジン「Unity」に1インストール最大30円を支払う新制度の導入が通達


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ゲームシステムの統合開発環境ソフトウェアのUnityを運営するUnity Technologiesは日本時間の12日、公式ブログにて「Unity のプランの価格設定とパッケージの更新」との投稿を公開した。

投稿では2024年1月1日より(Unity向けに)ゲームのインストール数を基準とする新たな制度「Unity Runtime Fee」の導入を発表しており、インストール毎の支払い単価は0.01USD(≒1.47円)〜0.2USD(≒29.48円)。

導入に際し、これまでの料金体系である「Personal(無料)」「Plus」「Pro」「Enterprise」は引き続き使用され、インストール毎に支払う単価もプランによって変動することになるほか、新興国向けには更に定額の料金体系が提供される。(日本は対象外)また、支払う対象となるインストール回数についてはプランによって異なるものの「20万ダウンロードを越えた分」としており、制度開始の2024年1月1日以前に遡って請求することはないという。

本件についてUnity側は無料版の提供を継続して提供できるようにするための収益確保の狙いが想定される一方で、ゲーム開発者側からは特にパブリッシャーへの負担増につながる可能性が高いとして懸念の声も見られている。

市井

著者 市井
オタク総研媒体統括 兼 合同会社サブカル通信社執行役社長。専門領域はアニメ、テクノロジー(ガジェット)、プログラミング、コンテンツビジネス。PRプランニングやIP調達なども担当しています。新作アニメ、海外スマホ、東南アジア好き。
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