1年半で1億DL突破、45カ国でランキング首位…ニコニコ動画のドワンゴ、実は”カジュアルゲーム”で大ヒット


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動画共有サイト「ニコニコ動画」の運営元で知られるドワンゴがハイパーカジュアルゲーム分野において好調な成長を見せていることが明らかになった。

カドカワグループ傘下のドワンゴは4日、自社が開発を務めるハイパーカジュアルゲーム「Sandwich Runner」が世界累計で1億ダウンロードを突破したことを発表した。Sandwich Runnerとは、ステージ内に配置された様々な障害物を避けながら、できるだけ美味しい具材を効率よく集めてゴール地点にいるキャラクターに完成したサンドイッチを食べさせるスマホ向けランゲーム。

同アプリは2021年12月22日(水)にAndroid版を2021年12月24日(金)にiOS版を配信開始して以降、1か月後には1,000万ダウンロード、7か月後には5,000万ダウンロードと、順調にダウンロード数を拡大。そしてこのたび、配信開始から約1年8ヶ月で世界累計1億ダウンロードを突破したほか、Google Playストアでは米国を含む計45の国と地域で「アクションゲーム」1位を獲得し、App Storeにおいても計12の国と地域で「アクションゲーム」1位を獲得するなど注目が集まっている。

「ハイパーカジュアルゲーム」とは、簡単で直感的なルールや操作性を持ち、短時間で遊べるゲームのことを指す場合が多く、通勤や移動中の空き時間などにプレイすることができる点が魅力的とされている。その簡単なルールと直感的な操作性から、プレイヤーがゲームの目的や目標を理解するために必要な言語的な知識が比較的少ないことが特徴的で、人口の多い新興国地域でも多くダウンロードされることで知られている。

Photo by Onur Binay(unsplash)

ハイパーカジュアルゲームは無料プレイを原則としており、広告収益に依存する収益構造となっている。具体的には、ゲームプレイ中に画面下やオーバーレイにてアドネットワーク広告を表示することで、追加ボーナスやアイテム、次のステージへのアクセスなどを得るというものだ。

一般的なアプリ内課金ベースのスマートフォンゲームと比べてユーザー単価は高くないものの、前述の言語障壁の無さが起因して世界中のユーザーにプレイされるため、ユーザー獲得に成功すれば非常に高い収益を生み出す可能性があるとして、カヤックなど「ハイパーカジュアルゲーム」事業に参入する日本のゲームパブリッシャーも少なくない。

その海外比率は非常に高いもので、今回のSandwich Runnerはインド、アメリカ合衆国、ブラジル、イラク、インドネシアなどの諸外国を筆頭にプレイされているとのこと。また、同アプリは日本企業が海外に展開しているモバイルゲームにおいて、2022年のダウンロード数ランキング1位を獲得したことも明らかとなっており、新たなヒットタイトルの輩出含め、今後のハイパーカジュアルゲーム分野への同社の動向に注目が高まる。

本発表にてドワンゴは「今後もより多くの方に楽しんでいただける様々なエンタテインメントコンテンツを提供してまいります。」とコメントを寄せていた。